テーラーメイド史上初めて慣性モーメント値10,000g/cm²を超えたQi10 MAX。
高い寛容性と安定性を誇るドライバーですが、思うように飛距離が出ない場合もあるようです。
この記事では、その原因と対処法について、以下のポイントを踏まえつつ詳しく解説していきます。
・主な特徴(適正ヘッドスピード・飛距離性能など)
・評価
・合う人・合わない人の特徴
・飛ばない原因と対処法
・使用プロ
・カスタムシャフト
Qi10 MAXドライバーの特徴
高い慣性モーメント:10,000g/cm²を超えるトータル慣性モーメントにより、前作モデルよりミスヒットに対する寛容性が向上、また打感や打音も改善しています。
✅高い慣性モーメント
✅大型ヘッド・高い安定性
✅シャローバック形状…球がつかまりやすい
✅優れた飛距離性能
✅高い直進性
✅フェース上下左右の打点ブレに強く、安定した弾道
✅弾道調整機能で調整可能
✅プロも使用する高性能
評価(メリット・デメリット)
上記のように、高い慣性モーメントと優れた寛容性を持つモデルですが、以下の点で高評価を得ています。
- ミスヒットに強い
- 安定した弾道が出しやすい
- 構えやすく、安心感がある
- 十分な飛距離性能
課題点としては、以下の通り。
- ヘッドが大きいため、スイングスピードが遅いゴルファーには扱いづらい
- フェード系の球筋を好むゴルファーには合わない可能性がある
- 標準シャフトが合わない場合がある
適正ヘッドスピード
約45m/s以下(35m/s以上)
ヘッドスピードを伸ばしたい場合は、自宅でも練習できるスイングトレーナー(奥山プロ推奨)がおすすめです。
ヘッドスピードが45m/s以上ある場合
安定性を重視する方には合う可能性があります。または、純正シャフト(ディアマナ TM50)よりもハードなシャフトを選ぶことで、パフォーマンス向上が期待できます。
例えばフジクラ ベンタス ブラック、三菱ケミカルディアマナTB、プロジェクトX HZRDUS Smoke RDX Blackなど。
飛距離
✅平均キャリー:246.7ヤード
✅トータル飛距離:266.4ヤード
飛距離性能は、安定性と寛容性を重視しつつ、十分な飛びを実現してくれます。
また、ミスショットでも狙い通りの方向に飛ばしやすいため、飛距離だけでなくラウンド中のミスを抑えてくれる優秀なドライバーです✨
ただ、同じQi10や低スピンモデルQi10 LSと比べると、少しだけ飛距離が劣るかもしれません。これは、慣性モーメントを高めるための設計上のトレードオフと考えられます。
ドライバーに合うカスタムシャフト
標準装備のシャフトは「ディアマナ TM50」ですが、自分のスイングに合わせてカスタムシャフトを選ぶことで、さらなる飛距離アップが期待できます。
また、選ぶときは以下のことに考慮しましょう。
▶自分のスイングスピードに合った硬さ(フレックス)
▶好みの打ち出し角とスピン量を実現できるシャフト特性
▶ヘッドの重さとのバランス
✅フジクラ ベンタス Blue
中調子で安定性が高く、スピン抑制効果もあるシャフトです。
✅三菱ケミカルTENSEI AV RAW Blue
低中調子で、しなりを活かした飛距離性能を求めるゴルファーに適しています。
✅プロジェクトX HZRDUS Smoke RDX Blue
中調子で安定性が高く、やや低スピン傾向のシャフトです。
✅UST Mamiya LIN-Q
軽量で振りやすく、ヘッドスピードが遅めのゴルファーに適しています。
Qi10 MAXに合う人・合わない人の特徴
合う人
- 安定性と寛容性を重視する人
- ミスヒットが多く、軽減したい人
- 中級者から上級者
- 飛距離よりも方向性の安定を求める人
- ヘッドスピードが35m/s以上
- 大きめのヘッドで安心感を得たい人
合わない人
- 純粋な飛距離性能を最優先する人
- ヘッドスピードが遅い(30m/s以下)
- コンパクトなヘッドを好む人
- 高度な操作性を求める人
- 初心者で、まだスイングが安定していない人
- 低スピン性能を求める人
使用プロ
コリン・モリカワ選手
長年使用していたSIMシリーズからQi10 MAXに変更されています。
ただし、プロゴルファーの使用クラブは頻繁に変更されるため、最新の情報は公式サイトやツアー情報で確認することをおすすめします。
飛ばない原因と対処法
原因①ヘッドスピード不足
Qi10 MAXは大型ヘッドと高い慣性モーメントを持つため、ヘッドスピードが遅い方にとっては、十分な効果を発揮できない可能性があります。
▼対処法
- スイング練習で体の回転を意識し、ヘッドスピードを上げる。
- 軽量シャフトに変更して、振りやすさを向上させる。
- フィットネストレーニングで体幹を鍛え、スイング力を向上させる。
原因②スピン量の過多
Qi10 MAXは高打ち出し・高スピン傾向があります。
▼対処法
- ロフト角を下げて、スピン量を抑える。
- ローspinシャフト(例:Diamana TB)に変更する。
- ティーの高さを低くし、打点を下げてスピンを抑える。
原因③ロフト角が合っていない
Qi10 MAXは9度、10.5度、12度のロフト角が用意されていますが、自分のスイングに合っていないロフト角を使用している可能性があります。
▼対処法
- 打ち出し角が低い場合は、10.5度や12度のロフトを試す。
- ネック部分の弾道調整機能を使い、ロフトを1~2度上げてみる。
- クラブフィッターに相談し、最適なロフト角を見つける。
原因④シャフトが合っていない
標準装備のシャフトが自分のスイングに合っていない場合、飛距離が出ない原因となる可能性があります。
▼対処法
- ヘッドスピードが速い場合は、より硬めのシャフト(例:X-Flex)を選ぶ。
- スイングテンポが速い場合は、先調子のシャフトを試す。
- カスタムフィッティングを受け、最適なシャフトを見つける。
原因⑤打点のばらつき
Qi10 MAXは高い寛容性を持っていますが、それでも極端なミスヒットでは飛距離が落ちてしまいます。安定したスイングができていない場合、飛距離のばらつきが大きくなる可能性があります。
▼対処法
- スイング練習で打点の安定性を高める。
- インパクトテープを使用して、打点を可視化し改善する。
- レッスンを受けて、スイングフォームを改善する。
まとめ:Qi10 MAXが飛ばない原因は?評価や使用プロ・カスタムシャフトのおすすめも紹介!
★テーラーメイド史上初めて慣性モーメント値10,000g/cm²を超えたモデル
• 高い寛容性と安定性が特徴
• 適正ヘッドスピードは約35~45m/s
• 平均キャリー246.7ヤード、トータル飛距離266.4ヤード
• ミスヒットに強く、安定した弾道が出しやすい
• 大型ヘッドで構えやすく、安心感がある
• フェード系の球筋を好むゴルファーには合わない可能性
• 標準シャフトはディアマナ TM50、カスタムシャフトで更なる性能向上可能
• 安定性と寛容性を重視する中級者から上級者に適している
• 純粋な飛距離性能や高度な操作性を求める人には不向き
• プロゴルファーのコリン・モリカワ選手が使用
• 飛ばない原因として、ヘッドスピード不足、スイングとの不適合、ロフト角やシャフトの不適合、打点のばらつきなどが考えられる