タイトリストT200は「飛び系アイアン」として人気ですが、「難しい」「思ったより飛ばない」と感じる方も多いようです。
その原因はスイングとの相性やシャフト選びにあるかもしれません。
T200は、飛距離性能と操作性のバランスが取れたアイアンなので、シャフト選びによってさらに性能を引き出すことができるでしょう!
以下の記事では、T200が飛ばない理由や、おすすめシャフトそれぞれに合う人の特徴、使用プロ、新旧モデルを比較について詳しく解説していきます。
タイトリストT200が難しい!飛ばない原因は?

タイトリストT200アイアンが飛ばないと感じる原因はいくつか考えられます。
以下に、主な原因とそれぞれの対処法をご紹介します。
①ロフト角と打ち出し角
T200はストロングロフト設計のため、一般的なアイアンよりもロフト角が立っています。
そのため、ボールが上がりづらく、飛距離ロスにつながることがあります。
対処法
- ダウンブローでインパクトすることを意識し、ボールをしっかりと捉えましょう。
- 打ち出し角を上げるために、高弾道でスピン量の多いボールを使用するのも有効です。
- シャフトの選択も重要です。ボールの上がりやすさを改善するために、自分に合ったシャフトを選びましょう。
②ヘッドスピード不足(適正ヘッドスピードは?)
T200は、ある程度のヘッドスピードがあるゴルファー向けに設計されています。
ヘッドスピードが不足していると、ボールに十分なエネルギーが伝わらず、飛距離が出ません。
ヘッドスピードの目安としては、38m/s~43m/s程度です。
対処法
- スイングスピードを上げるための練習を行いましょう。自宅でも練習できるスイングトレーナーがおすすめです。
- 軽量シャフトや柔らかいシャフトを使用することで、ヘッドスピードを上げやすくなります。
③ミスヒット
T200は、飛距離性能と操作性のバランスを追求したモデルです。
そのため、ミスヒットにシビアな一面があり、芯を外すと飛距離が大きく落ちることがあります。
対処法
- スイングの一貫性を高める練習を行い、芯で捉える確率を上げましょう。
- 練習場で繰り返し打ち込み、T200の打感に慣れましょう。
- 様々なライから打つ練習も効果的です。
④シャフトの選択
T200に装着されているシャフトが、自分のスイングや体力に合っていない可能性があります。
対処法
- シャフトの種類(カーボン、スチール)、硬さ(フレックス)、重さなどを考慮する必要があります。以下【T200に合うおすすめシャフト】で詳しく解説しています。
⑤プレースタイルが合っていない
T200は、ある程度のゴルフ経験と技術を持つゴルファーを対象としています。
初心者やアベレージゴルファーには、少し難しいと感じるかもしれません。
対処法
- より易しいモデル(例:T300)も検討してみましょう。
- T200を使用する場合は、練習量を増やし、技術向上を目指しましょう。
T200に合うおすすめシャフト

★選ぶポイント
✅ヘッドスピード・・・ヘッドスピードが速い方は、重くて硬いシャフトが安定します。ヘッドスピードが遅い方は、軽くて柔らかいシャフトが振りやすいです。
✅スイングタイプ・・・ダウンブローが強い方は、重めのシャフトが安定します。払い打ちの方は、軽めのシャフトが振りやすいです。
✅弾道・・・高弾道を求める方は、軽量シャフトやカーボンシャフト、低弾道を求める方は、重めのシャフトがおすすめです。
✅打感・・・スチールシャフトはしっかりとした打感、カーボンシャフトは柔らかい打感が特徴です。
①N.S.PRO 105T(標準シャフト)
特徴
- 安定性と操作性に優れる
- 幅広い層のゴルファーに合う
- しっかりした打感(スチールシャフト)
T200に装着することで、安定した弾道と正確な距離感で、より精度の高いショットを打つことができるでしょう。
合う人
- 中級者~上級者
- 安定した方向性を求める方
- 正確な距離感を求める方
- しっかりした打感を好む方
- ある程度のヘッドスピードがある方
②N.S.PRO 880 AMC(標準シャフト)
特徴
- 軽量スチールシャフト(スイングスピードが遅めの方でも扱いやすい)
- 軽量であるため、振り抜きやすい
- スチールシャフト特有の安定した弾道
- 中元調子
N.S.PRO 880 AMCシャフトを装着することで、軽量で振り抜きやすく、安定した弾道で、より精度の高いショットを打つことができるでしょう。
合う人
- ヘッドスピードが遅めの方
- 楽に振り切りたい方
- 安定した弾道を求める方
- 中級者~アベレージゴルファー
③TENSEI AV BLUE AM(標準シャフト)
特徴
- カーボン素材(軽量でありながらも、安定した性能を発揮)
- 中調子(ボールが上がりやすく、安定した弾道)
- スチールシャフトに比べて振動吸収性が高く、打感が柔らかい
- スイング中のヘッドコントロールがしやすい
TENSEI AV BLUE AMシャフトを装着することで、軽量で振り抜きやすく、安定した弾道で、より精度の高いショットを打つことができるでしょう。
合う人
- ヘッドスピードが遅めの方
- スチールシャフトの打感が硬いと感じる方
- 高弾道を求める方(ボールが上がりやすく、高弾道で飛距離を伸ばしたい方におすすめ)
- アベレージゴルファー
④TENSEI AV RED AM
特徴
- 中元調子
- カーボンシャフト(軽量で振り抜きやすく、ヘッドスピードを上げやすい)
合う人
- ヘッドスピードを上げたい方
- 高弾道で飛距離を伸ばしたい方
- カーボンシャフトの柔らかい打感が好きな方
- 中級者から上級者
T200の飛距離性能を最大限に引き出したい方におすすめです。
※Amazonでは販売しておりません。
⑤フジクラ MCI BLACK
特徴
- カーボンシャフト
- 金属のような安定性と粘り感
- 安定した方向性と飛距離性能
合う人
- ある程度のヘッドスピードがある方
- 飛距離性能と方向安定性を両立したい方
- カーボンシャフトでも安定性を求める方
- しっかりとした打感を好む方
T200の飛距離性能を最大限に引き出しつつ、安定したショットを求める方におすすめです。
⑥日本シャフト N.S.PRO Zelos(7/8)
特徴
- 非常に軽量(Zelos 7…70g台・Zelos 8…80g台)
- シャフトの先端部分が大きくしなり、ボールを高く上げやすい
- 振り抜きやすく、スイング中のヘッドコントロールがしやすい
- スチールシャフト特有の安定した方向性が得られる
Zelos 7/8シャフトを装着することで、軽量で振り抜きやすく、高弾道で飛距離を伸ばすことができます。
合う人
- ヘッドスピードが遅めの方
- 高弾道を求める方
- 楽に振り切りたい方
- アベレージゴルファー
- グリーンでボールを止めたい方
使用プロ
菊地絵理香プロ・・・国内女子ツアーにおいて、シーズン中にNew『T200』アイアン(7I〜PW)へスイッチし、見事3位に入賞されました。
ジョーダン・スピースプロ・・・アイアンセットを「T100」にして、上の番手を「T200 ロング」で使用。
副田 優斗プロ・・・NEW T200 (#3)、NEW T100 (#4-9)の組み合わせで使用。
※プロゴルファーの使用クラブは、シーズンや試合ごとに変更される場合があります。 上記の情報は、現時点での情報であり、常に最新の情報とは限りません。
タイトリストT200の新旧を比較
タイトリストT200アイアンの2021年モデルと現在の2023年モデルの表にまとめました。
2021年モデル | 2023年モデル | |
---|---|---|
デザイン | バックフェース部分がマット グレー | バックフェース部分がミラーのような 仕上げのバッチ |
ロフト角 | 変更あり(#7で30.5°) | 番手間のロフトピッチも変更 |
テクノロジー | マックスインパクトテクノロジー | マックスインパクトテクノロジー(改良) |
フェース | – | L型鍛造フェース |
打感 | 弾き感が強い | しっかりしたソリッドなフィーリング |
ミスへの強さ | 強い | より強い |
おすすめゴルファー | やさしいクラブでスコアリングしたい人 | やさしいクラブでスコアリングしたい人(特にフィーリングを重視する人) |
まとめ:タイトリストT200が飛ばない原因・おすすめシャフト
「難しい」「飛ばない」と感じる原因は ロフト角の影響、ヘッドスピード不足、ミスヒット、シャフトの相性 などが考えられます。
しかし、飛距離性能と操作性のバランスが取れたアイアンなので、適切なシャフトを選び、スイングを改善すれば、T200の性能を最大限に引き出せるでしょう!
おすすめシャフトには N.S.PRO 105T、TENSEI AV BLUE AM、フジクラ MCI BLACK などがありますが、標準シャフト以外に飛距離重視でおすすめなのは以下の2点です。
また、T200は中級者~上級者向け のモデルであり、初心者にはT300などのやさしいモデルも選択肢になります。
適切なカスタマイズと練習でT200を活かしていきましょう!