KBSシャフトは、ゴルファーのスイングスタイルや好みに合わせて選べる高性能シャフトです。
その中でも特にKBSツアーは、手元側のしなりでタイミングが取りやすく、先端のしなりで高弾道低スピンのボールを打ちやすいダブルキック系のアイアンシャフトで、幅広いゴルファーに愛用されている人気のシャフトです。
この記事では、KBFシャフト(主にKBSツアー)について詳しく解説していきます。
・KBSシャフトの特徴(ヘッドスピード・調子など)
・合う人の特徴
・使用プロ
・ダイナミックゴールドとの違い
・ダイナミックゴールド200とKBSツアーを比較
・KBFツアーに合うアイアン
KBSシャフトはどこの国のブランド?
KBSシャフトは、アメリカ合衆国で開発・製造されているゴルフシャフトブランド。
KBSは「Kim Braly Signature」の略称。創設者であるキム・ブレイリー氏の名前に由来しています。
アメリカのゴルフ用品メーカーであるFST社の一部門として設立されたKBSは、高品質なスチールシャフトの開発に特化しています。
KBSシャフトの特徴
✅多様なラインアップ
スイングスタイルや好みに応じて選べる多様なモデルが揃っています。代表的なモデルには、KBS TOUR、KBS TOUR 90、KBS C-TAPER、KBS MAXなどがあります。
✅エネルギー伝導効率
エネルギー伝導効率を最大化する設計で、ショット時の力を効率よくボールに伝えることができます。これにより、スムーズなフィーリングと飛距離の向上が実現。
✅高弾道・低スピン
特にKBSツアーは、手元側のしなりでタイミングが取りやすく、先端のしなりによって高弾道低スピンのボールを打ちやすいダブルキック系のアイアンシャフトです。
✅優れた打感
スイング軌道が安定するスチールシャフトを主体としており、精度の高いヒットが可能です。スイートスポットでボールを捉えると心地よい打感が得られます。
✅耐久性が高い
スチール製のシャフトはカーボンに比べて耐久性が高く、擦り傷や当たり傷にも強いです。
✅フレックスと調子が多い
さまざまなフレックス(硬さ)や調子(キックポイント)から自分のスイングスタイルに合ったものを選ぶことができます。そのため、ボールの飛び方や方向性が調整しやすいです。
KBFツアーのヘッドスピード(90/120/125/130)と調子
KBSツアーシリーズはすべて「中元」の設計で、手元と先端がしなるダブルキック系の特性を持っています。
また、ヘッドスピードは以下の通りですが、あくまで目安のため、個々のゴルファーのスイング特性や好みによって最適なフレックスは変わる可能性があります。
シャフト名 | フレックス | 適正ヘッドスピード (m/s) |
---|---|---|
KBSツアー90 | R | 約30〜38 m/s |
S | 約38〜42 m/s | |
KBSツアー110 | R | 約35〜42 m/s |
S | 約40〜45 m/s | |
KBSツアー120 | R | 約38〜45 m/s |
S | 約42〜48 m/s | |
KBSツアー130 | S | 約45〜55 m/s |
X | 約50〜60 m/s |
今よりもヘッドスピードを上げたい場合は、スイングの質を高めましょう。
より早く、正確なスイングを習得したい方は、スイングトレーナーを使った練習が効果的です。
KBSシャフトが合う人★
・スイングスピードが中~高い人
・コントロールを重視する人
・弾道特性を選びたい人
・フィーリングを重視する人
・カスタマイズ性を求める人
KBSツアー90
特徴: 軽量設計で、スムーズなしなりと強い弾道を実現。高弾道で伸びのある打球が可能。
合う人の特徴:
- スイングスピード: 低〜中スイングスピード(約30〜42 m/s)のゴルファー。
- プレースタイル: 初心者から中級者向けで、扱いやすさを求めるプレーヤー。
- 体重移動が得意: スイング中に体重移動を意識できる人。
KBSツアー110
特徴: 中程度の重量で、弾道コントロールに優れた設計。安定したパフォーマンスを提供。
合う人の特徴:
- スイングスピード: 中〜やや上級者向け(約35〜45 m/s)のゴルファー。
- プレースタイル: 中級者から上級者向けで、よりパワフルなショットを求めるプレーヤー。
- コントロール重視: ボールの弾道やスピン量をコントロールしたい人。
KBSツアー120
特徴: 高弾道・中〜高スピン特性を持ち、エネルギー伝達効率が高い。安定した飛距離を実現。
合う人の特徴:
- スイングスピード: 中〜上級者向け(約38〜48 m/s)のゴルファー。
- プレースタイル: パワフルなショットを打つことができ、弾道コントロールを重視するプレーヤー。
- 安定性重視: 一貫したショットパフォーマンスを求める人。
KBSツアー130
特徴: 最も硬いフレックスで、ハードヒッター向け。高いコントロール性能と強い弾道を実現。
合う人の特徴:
- スイングスピード: 高スイングスピード(約45〜55 m/s)のゴルファー。
- プレースタイル: 上級者やプロゴルファー向けで、力強いショットを打つことができる人。
- 精密さ重視: ボールの挙動や方向性に対して高い要求を持つプレーヤー。
使用プロ
吉田優利選手
- 使用シャフト: KBS ツアー 90S
- クラブセッティングには、アイアンやウェッジにKBSツアーが採用されています。特に、5Iから58度のウェッジまでKBSツアー 90Sを使用しており、安定したパフォーマンスを発揮しています。
成田美寿々選手
- 過去にKBSのCT95を使用していたことがあり、女子ツアーでは珍しい選択肢として注目されていました。
KBSシャフトとダイナミックゴールドとの違い
KBSシャフトとダイナミックゴールドは、どちらも高品質なスチールシャフトです。
両者とも非常に人気ですが、以下に主な違い4選を紹介します。
①スチールシャフトの代表格
ダイナミックゴールド…スチールシャフトの代名詞とも言える存在で多くのプロゴルファーが使用。
KBFシャフト…高性能なスチールシャフトとして知られ、特にKBSツアーは高弾道を実現しやすい設計が特徴。
②性能
ダイナミックゴールド…硬い先端と手元から中間部分にかけてしなる設計。ダウンブローで低弾道を得意。粘り感が強く、ボールを上からつぶすようなショットに向いている。
KBSシャフト…ダブルキック設計を採用。高弾道・低スピンのボールを打ちやすい特性がある。全体的に加速感があり、タイミングが取りやすいのが利点。
③向いている人
ダイナミックゴールド…パワーヒッターやハードヒッターに人気。重量感とコントロール性能を求めるプレーヤーにおすすめ。
KBSシャフト…幅広いゴルファーに対応できる設計でありながら、高弾道を求めるプレーヤーにも向いている。
④打感
ダイナミックゴールド…粘り感のある振り心地でコントロール性能に優れている。しかし、その重量感から操作性が難しい場合もある。
KBSシャフト…弾き感があり、インパクト時のフィーリングが良好。エネルギー伝達効率も高い。
KBSツアーとダイナミックゴールドS200を比較
それぞれの人気シャフトKBSツアーとダイナミックゴールドの比較と主な違いです。
特徴 | KBSツアー(S) | ダイナミックゴールドS200 |
---|---|---|
設計 | ダブルキック系 | 元調子 |
重量 | 120g | 116~120g |
調子 | 中調子〜中元調子 | 元調子 |
ターゲット層 | 幅広いゴルファー | 中上級者、パワーヒッター |
コントロール性能 | 高い | 非常に高い |
安定性 | 高い | 非常に高い |
打感 | ソフトで弾き感がある | やや硬め |
弾道特性 | 中~高弾道 | 低弾道 |
ヘッドスピードの目安 | 42〜48 m/s | 40〜45 m/s |
✅KBSツアーはダブルキック設計で、タイミングが取りやすく高弾道を実現しやすいのに対し、ダイナミックゴールドS200は元調子で低弾道
✅KBSツアーは比較的軽量でありながらも高いパフォーマンスを発揮、ダイナミックゴールドS200は重めのシャフトで、安定したスイングをサポート
✅KBSツアーは幅広いゴルファーに対応しているのに対し、ダイナミックゴールドS200は特に中上級者やパワーヒッター向け
✅KBSツアーはソフトな打感が特徴で、ボールとの接触時間が長く感じられるため、スピンコントロールがしやすい。ダイナミックゴールドS200は硬めの打感で、強力なコントロール性能
KBSツアーと相性が良いおすすめアイアン8選
以下はKBSツアーシャフトとの相性が特に良いと評価されているアイアンです。
✅タイトリスト T100・・・プレーヤーズキャビティアイアンで、KBSツアーシャフトとの組み合わせで高い操作性と安定性を実現
✅ミズノ JPX921 Tour・・・フォージドアイアンで、KBSツアーシャフトとの相性が良く、精度の高いショットが可能
✅テーラーメイド P770・・・コンパクトなヘッドと高い操作性を持つアイアン。KBSツアーシャフトとの組み合わせ◎
✅キャロウェイ Apex Pro・・・ツアープロ仕様のアイアンで、KBSツアーシャフトとの組み合わせで高い打球精度を実現
✅ピン i210・・・操作性と寛容性のバランスが取れたアイアン。
✅スリクソン ZX7・・・コンパクトなヘッドと高い操作性を持つアイアン。
✅ブリヂストン Tour B X-CB
ツアープロ仕様のキャビティバックアイアンで、KBSツアーシャフトとの組み合わせで高い安定性と操作性を実現
✅コブラ King Tour・・・フォージドアイアンで、KBSツアーシャフトとの相性が良く、打感と操作性が優れている。
ただし、最適なアイアンとシャフトの組み合わせは個人のスイング特性や好みによって異なるため、実際に試打してみることをおすすめします。
まとめ:KBSシャフトが合う人は?ダイナミックゴールドとの比較も徹底解説!
特徴
- 多様なラインアップ: KBS TOUR、KBS TOUR 90、KBS C-TAPER、KBS MAXなど。
- エネルギー伝導効率: 力を効率よくボールに伝え、スムーズなフィーリングと飛距離向上を実現。
- 高弾道・低スピン: ダブルキック系の設計で高弾道のボールを打ちやすい。
- 優れた打感: 精度の高いヒットが可能で、心地よい打感を提供。
- 耐久性: スチール製で耐久性が高く、擦り傷や当たり傷に強い。
- フレックスと調子の多様性: 自分のスイングスタイルに合った選択が可能。
ヘッドスピードと調子
「中元」の設計。
- KBSツアー90: R 約30〜38 m/s, S 約38〜42 m/s
- KBSツアー110: R 約35〜42 m/s, S 約40〜45 m/s
- KBSツアー120: R 約38〜45 m/s, S 約42〜48 m/s
- KBSツアー130: S 約45〜55 m/s, X 約50〜60 m/s
KBSシャフトが合う人
- スイングスピードが中~高い人
- コントロールを重視する人
- 弾道特性を選びたい人
- フィーリングを重視する人
- カスタマイズ性を求める人
使用プロ
- 吉田優利選手: KBSツアー90Sを使用。
- 成田美寿々選手: 過去にKBSのCT95を使用。
KBSシャフトとダイナミックゴールドとの違い
- スチールシャフトの代表格として、ダイナミックゴールドは低弾道が得意。KBSは高弾道を実現しやすい。
- コントロール性能や打感においても異なる特性がある。
KBSツアーと相性が良いアイアン8選
- タイトリスト T100
- ミズノ JPX921 Tour
- テーラーメイド P770
- キャロウェイ Apex Pro
- ピン i210
- スリクソン ZX7
- ブリヂストン Tour B X-CB
- コブラ King Tour