モーダス120は、Nippon Shaftが開発した人気のスチールシャフトシリーズ「モーダス」ライン中でも、中間重量に位置するモデルです。
しなりを感じやすく、スイングのタイミングを取りやすいモーダス120。特にアマチュアゴルファーにとって扱いやすいシャフトとして評価されています。
この記事では、そんなモーダス120を以下のポイントについて解説していきます。
・モーダス120の特徴
・合う人と合わない人
・捕まりすぎ・飛距離不足の原因と対策
・使用プロ
・ダイナミックゴールドS200・モーダス115との違い
・相性の良いドライバーシャフト
モーダス120の特徴
✅軽量スチールシャフト
✅低めの剛性設計によりコントロール性能が高い
✅少し硬めの手元剛性
✅ソフトな打感
✅低めの中間剛性による粘りで飛距離を出す
✅中/元調子
適正ヘッドスピード
Rフレックス
• 重量:111g
• 適正ヘッドスピード:約38~42 m/s
• 特徴:最も柔らかいフレックスで、中級者や女性ゴルファーに適しています。
Sフレックス
• 重量:114g
• 適正ヘッドスピード:約42~46 m/s
• 特徴:一般的な男性ゴルファーや中上級者に適しています。
Xフレックス
• 重量:120g
• 適正ヘッドスピード:約46~50 m/s
• 特徴:上級者やスイングスピードの速いゴルファーに適しています。
TXフレックス
• 重量:126g
• 適正ヘッドスピード:約50 m/s以上
• 特徴:プロゴルファーや非常にスイングスピードの速い上級者向けです。
モーダス120の特徴である低めの剛性設計により、各フレックスは幅広いヘッドスピード帯に対応できる柔軟性を持っています。
そのため、スイングスピードが変動しやすいアマチュアゴルファーにもおすすめです。また、ヘッドスピードを伸ばしたい場合は、プロ推奨のスイングトレーナーが効果的です。
捕まりすぎる原因と対処法
モーダス120は、低めの剛性設計によりコントロール性能が高いシャフトですが、場合によっては捕まりすぎる(フックしやすい)ことがあります。
原因①シャフトのしなりが大きすぎる
モーダス120は中/元調子のシャフトですが、低めの中間剛性により、シャフトがしなりやすい特性があります。スイングスピードが速すぎたり、インパクト時のリリースが早すぎると、シャフトのしなりが大きくなり、フェースが閉じやすくなります。
▶使用しているフレックスよりも1つ硬めのフレックスに変更することで、シャフトのしなりを抑えることができます。(例えば、S→Xに変更)
原因②ライ角が立ちすぎている
クラブのライ角が立ちすぎていると、インパクト時にフェースが閉じやすくなり、フックしやすくなります。
▶クラブフィッティングを受けて、適切なライ角に調整してましょう。
原因③スイングパスがインサイドアウト気味
スイングパスがインサイドアウト気味になると、フェースが閉じやすくなり、フックしやすくなります。
▶スイングパスをスクエアに近づけることで、フックを抑制できます。
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原因④グリップが強すぎる
グリップがストロングすぎると、インパクト時にフェースが閉じやすくなります。
▶グリップを強く握りすぎると、手首の使い方が制限され、フェースが閉じやすくなります。グリップ圧を少し弱めることで、手首の動きが自然になり、フェースの開閉のタイミングが改善される可能性があります。
・特に左手(右利きの場合)のグリップ圧を意識的に弱める
・握力を10段階とした場合、通常の7〜8から5〜6程度に弱める
原因⑤シャフトの特性を活かす
モーダス120の特性を活かすために、スイングテンポをゆっくりにし、シャフトのしなりを適切にコントロールすることで、捕まりすぎを防ぐことができます。
飛ばない原因と対処法
原因①フレックスが合っていない
適正なヘッドスピードよりも遅い、または速いフレックスを使用すると、シャフトの特性を十分に活かせず、飛距離が出ない可能性があります。
▶スイングトレーナなどの練習器具を使用し、正しいリリースのタイミングを覚える
原因②スイングテンポが合っていない
モーダス120は様々なスイングテンポに対応できますが、個人のスイングテンポとシャフトの特性が合っていないと、飛距離が出にくくなります。
▶スイングテンポを少し遅くし、シャフトのしなりを感じながらスイングすることで、飛距離アップを図ることができます。1つ柔らかいフレックスに変更するのもおすすめです。
原因③インパクトのタイミングがずれている
シャフトのしなりを適切に活用できていないと、インパクト時のエネルギー伝達効率が低下し、飛距離が出ません。
▶レッスン等でインパクトのタイミングを改善し、シャフトのしなりを適切に活用しましょう。
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原因④ロフト角が適切でない
クラブのロフト角が個人のスイング特性に合っていないと、最適な打ち出し角が得られず、飛距離が出ません。
▶クラブフィッティングを受けて、自分のスイング特性に合ったロフト角に調整することで、最適な打ち出し角を得られます。
原因⑤ボール初速が不足している
スイングスピードを上げる練習や、インパクトの質を向上させる練習を行うことで、ボール初速を上げ、飛距離アップを図ることができます。
スイングの練習には、スイングトレーナー、分析アプリ、計測器などがおすすめです。
ダイナミックゴールドS200との違い
特徴 | モーダス120 | ダイナミックゴールドS200 |
---|---|---|
重量 | 約114g (S) | 約130g (S) |
キックポイント | 中調子 | 手元調子 |
剛性 | 中間部がしなる | 全体的に硬め |
スピン量 | やや多め | 標準的 |
打ち出し角 | 中~高 | 低~中 |
適正ヘッドスピード | 約38~50 m/s | 42~47m/s |
フィーリング | 軽快で振りやすい | 重厚感がある |
操作性 | 高い | 中程度 |
安定性 | 中程度 | 高い |
モーダス115との違い
特性 | モーダス120 | モーダス115 |
---|---|---|
重量(Sフレックス) | 114g | 118.5g |
剛性設計 | 低めの剛性 | やや高めの剛性 |
キックポイント | 中/元調子 | 元調子 |
スピン量 | 中~多め | 少なめ~中 |
打ち出し角 | 中~高弾道 | 中弾道 |
適正ヘッドスピード(S) | 42~46 m/s | 45~48 m/s |
ターゲット層 | 幅広いゴルファー | 中級者から上級者 |
フィーリング | ソフトな打感、しなりを感じやすい | やや硬めの打感、安定感がある |
モーダス120の方が軽量でより柔らかく、高弾道。幅広いゴルファーに適しています。
モーダス115はやや重めで硬めで、中上級者向けです。
モーダス120が合う人・合わない人
モーダス120は、幅広いゴルファーに対応できる汎用性の高いシャフトですが、特に以下のような特徴を持つゴルファーに適しています。
合う人
✅軽量で振りやすいシャフトを求める人
✅しなりを感じながらスイングしたい人
✅適度なスピン量を求める人
✅やや高めの弾道を好む人
✅スピン量を増やしたい人
✅幅広いヘッドスピード帯に対応できるシャフトを求める人
合わない人
✅ヘッドスピードが38m/s未満・初心者
✅フック系ショットを避けたい人
✅スイングテンポが安定してない人・極端に速い人
合わない人におすすめのシャフト
モーダス105・・・軽量で柔軟性が高く、初心者やヘッドスピードが遅めのゴルファーに適しています。操作性も良く、扱いやすいです。
KBS Tour 90・・・軽量で振りやすく、特に初心者向けです。柔らかさと振り抜きやすさを兼ね備えています。
ダイナミックゴールド105・・・S200よりも軽量で、ヘッドスピードが遅めのゴルファーにも対応可能です。しっかりとした打感を持ちながらも扱いやすい特性があります。
N.S.PRO 950GH・・・軽量で柔らかく、特に女性ゴルファーや初心者に人気があります。打感も良好で、コントロールしやすいです。
>>モーダス125が合う人とは?
>>モーダス105が合う人とは?
使用プロ
・竹田麗央選手
・小平智選手
・石川遼選手(過去に使用)
プロゴルファーの使用例はあくまで参考程度に留め、自分に合ったシャフトを選ぶことが重要です。
モーダス120に合うドライバーシャフト
モーダス120は約114グラムのアイアンシャフトです。これに合わせて、ドライバーシャフトは60グラム台が適していると考えられています。
また、モーダス120は重量としなり具合のバランスが取れており、スイングスピードが40〜45m/sのプレーヤーに向いているため、ドライバーシャフトも同様に中間フレックスのシャフトが適しています。
そして、スムーズな振り抜きと飛距離重視のシャフトがおすすめです。以上のことを踏まえて、相性が良いとされているシャフトを紹介します。
フジクラ SPEEDER NX 60のSR または S
- 振りやすく、しなりが使いやすい特性
- 安定した先端部の挙動で厚いインパクトが可能
グラファイトデザイン TOUR AD XC 6
- 軽量でありながらしっかりとした打感を持ち、安定した弾道
- スイングスピードが40〜45m/sのプレーヤーに最適
ただし、個人のスイング特性や好みによって最適なシャフトは異なる可能性があるため、実際に試打してみることをおすすめします。
また、シャフト選びの際には、ドライバー、フェアウェイウッド、ユーティリティ、アイアンと、クラブ全体の重量バランスを考慮することも重要です。
【まとめ】モーダス120が合う人とは?捕まりすぎる・飛ばない原因も徹底解説
・モーダス120は、中級者~上級者向けの人気スチールシャフト
・中~高弾道で適度なスピン量が特徴
・適正ヘッドスピードは40~45m/s程度
・捕まりすぎや飛距離不足の問題は、適切なフレックス選択とスイング改善で解決可能
・ダイナミックゴールドS200より軽量で振りやすい
・モーダス115よりも重量感があり、しっかりした打感
・多くのプロゴルファーも使用している信頼性の高いシャフト
・ドライバーシャフトは60g台の軽量シャフトが相性良い
モーダス120は、多くのゴルファーに適した優れたシャフトですが、自分のスイング特性や好みに合っているかどうかを見極めることが重要です。
シャフト選びに迷った際は、ゴルフショップでのフィッティングや試打を活用し、自分に最適なシャフトを見つけてくださいね。