スピーダーNXブルーは、適度なしなりと安定感を兼ね備えたシャフトで、特に、スライスに悩むゴルファーや、楽に高弾道を打ちたいゴルファーに人気です。
しかし、ヘッドとの相性によって性能が大きく変わるため、ヘッドスピードに合った組み合わせを選ぶことが重要です。
例えば、ヘッドスピードが40m/s前後の方にはPING G430 MAXがおすすめ。
スピーダーNXブルーは安定した挙動が特徴のシャフトなので、このヘッドと組み合わせることでさらにミスに強くなり、安定した弾道で飛距離を伸ばせるのがメリットです。
この記事では、他にもヘッドスピード別に合うヘッドやグリーン・ブラックとの比較について詳しく解説していきます!
スピーダーNXブルーの特徴

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✅中調子設計
✅振りやすさを重視
✅球のつかまりが良く、高初速・高弾道を実現
✅時にロフト角が上昇しやすい
✅女子プロゴルファーに人気
✅幅広いゴルファーに適した汎用性の高いシャフト
グリーン・ブラックと比較
項目 | NXブルー | NXグリーン | NXブラック |
---|---|---|---|
VTC技術 | 採用 | アップデート版採用 | アップデート版採用 |
調子 | 中調子 | 中調子 | 先中調子 |
フレックス | R2, R, SR, S, X | R2, R, SR, S, X | R2, R, SR, S, X |
ふりやすさ | ◎高い | やや高い | 中程度 |
つかまり | ◎良好 | ◎良好 | やや抑制 |
打ち出し | 高弾道 | 高弾道 | 中~高弾道 |
安定性 | 良好 | 高い | ◎非常に高い |
適正ヘッドスピード(S) | 中~高 | やや高め | 中~高 |
対象 | 幅広い | パワーゴルファー | 安定性を求めるゴルファー |
NXシリーズは、それぞれ異なる特徴を持ちながらも、VTC技術を基盤(シャフトのトルク(ねじれ)を部分的に変化させる技術)としている点が共通しています。
NXブルーは中調子で振りやすさを重視し、高初速と高弾道を両立させる特徴があります。幅広いゴルファーに適しています。
NXグリーンはNXブルーの進化版で、よりスムーズな加速とヘッドスピードアップを実現しています。パワーゴルファーや更なる飛距離を求めるゴルファーに適しています。
NXブラックは先中調子を採用し、操作性と安定性を重視しています。
特にオフセンターヒット時のボールのバラつきを軽減する設計になっており、安定性と飛距離を両立させたいゴルファーに向いています。
適正ヘッドスピード(50sや60s等)
モデル | フレックス | 重量(g) | 適正ヘッドスピード |
---|---|---|---|
NX 40 | R2 | 45.5 | 35-40 m/s |
R | 47.0 | 37-42 m/s | |
SR | 48.5 | 39-44 m/s | |
S | 50.0 | 41-46 m/s | |
NX 50 | R | 51.5 | 38-43 m/s |
SR | 53.0 | 40-45 m/s | |
S | 54.5 | 42-47 m/s | |
X | 56.0 | 44-49 m/s | |
NX 60 | SR | 62.0 | 41-46 m/s |
S | 63.5 | 43-48 m/s | |
X | 65.0 | 45-50 m/s | |
NX 70 | S | 73.0 | 44-49 m/s |
X | 74.5 | 46-51 m/s |
スピーダーNXシリーズは幅広いヘッドスピード帯をカバーしているため、ゴルファーのスキルに合わせて選択できます。
※2024年12月末をもって生産終了となりました。
評価
スピーダーNXブルーは、高評価を得ていますが、以下に良い評価と悪い評価に分けてまとめました。
良い評価
- 「振りやすさで言ったら、NXブルーが一番」
- 「安定した弾道を実現し、ミスヒットを軽減する」
- 「万人受けするような中調子」
- 「軽量だけどしっかり感があり、弾き感も良い」
悪い評価
- 「ヘッドスピードが速いゴルファーには物足りない」
- 「他の先調子系シャフトと比較すると、しなり戻りが速くない」
- 「飛びだけを追いかけたシャフトではない」
多くの人が、スイングの安定性が向上し、飛距離と方向性のバランスが改善されたと評価しています。特に中級者から上級者にかけてのゴルファーに人気が高く、スイングの改善や成長に合わせて長期的に使用できるシャフトとして評価されています。
合う人・合わない人の特徴
合う人
- スライスに悩んでいる人
- 中弾道で安定した飛距離を求める人
- 振りやすくタイミングの取りやすいシャフトを求めている人
- ボールを楽に高く上げたい人
合わない人
- フックに悩んでいる人
- 低スピンで強弾道を打ちたい人
- 手元調子や先調子のシャフトを好む人
- 叩きに行くタイプのスイングをする人
合わない人におすすめのシャフト
✅手元調子を好む人・・・三菱ケミカル ディアマナ シリーズ
✅低スピンを求める人・・・フジクラ ベンタス シリーズ
✅高ヘッドスピードの人・・・ツアー AD シリーズ
スピーダーNXブルーに合うヘッド

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★選ぶ基準
ドライバーヘッドを選ぶ際、NXブルーと組み合わせるなら、以下の点を意識すると良いでしょう。
スピーダーNXブルーに合うヘッドを選ぶポイントは、以下の3つです。
- 重心位置:中~浅重心のヘッドが相性◎。スピーダーNXブルーのしなりを活かしやすい。
- 慣性モーメント:ミスに強い高MOIヘッドが安定性を向上。
- スピン量:適正スピンを得るため、低スピン系 or スピンコントロールしやすいヘッドを選ぶ。
ヘッドスピード45m/s以上
ピン G430 LST
スピーダーNXブルーは、先端と手元のトルクを締める設計により、方向安定性に優れています。
ヘッドスピードが速い方は、LSTの低スピン性能と組み合わせることで、強弾道で飛距離を伸ばせるでしょう。
※スピーダーNXバイオレットはブルーの後継モデルです。
テーラーメイド STEALTH 2 PLUS

ステルス2プラスは、低スピンで直進性の高いヘッドです。
スピーダーNXブルーとの組み合わせにより、ヘッドスピードを活かした強弾道で、より飛距離を伸ばせる可能性があります。
ヘッドスピード40〜45m/s
ピン G430 MAX
スピーダーNXブルーは、直進性だけでなく、適度なつかまりも備えています。
MAXの寛容性と組み合わせることで、安定した高弾道で飛距離を稼げるでしょう。
タイトリスト TSR2

TSR2は、直進性と操作性を両立したヘッドです。
スピーダーNXブルーとの組み合わせにより、安定した飛距離性能に加え、意図した弾道を打ちやすいでしょう。
ヘッドスピード40m/s未満
ピン G430 SFT
スピーダーNXブルーは、軽量で振り抜きやすく、ヘッドスピードが遅い方でも扱いやすいシャフトです。
SFTのドローバイアス設計と組み合わせることで、スライスを軽減し、つかまったボールを打てるでしょう。
ヨネックス EZONE GT
EZONE GTは、やさしさと飛距離性能を両立したヘッドです。
スピーダーNXブルーとの組み合わせにより、スライスを軽減し、楽に飛距離を伸ばせるでしょう。
まとめ:スピーダーNXブルーに合うヘッド
選ぶポイント
- 重心位置:中~浅重心のヘッドが相性◎
- 慣性モーメント:ミスに強い高MOIヘッドが安定性UP
- スピン量:低スピン or コントロールしやすいヘッドを選ぶ
ヘッドスピード別おすすめヘッド
✅45m/s以上・・・PING G430 LST:低スピン・強弾道で飛距離UP
✅40~45m/s・・・PING G430 MAX:高慣性モーメントで安定感抜群
✅40m/s未満・・・PING G430 SFT:スライス軽減&つかまり◎
スピーダーNXブルーは安定した挙動が特徴のシャフトなので、このヘッドと組み合わせることでさらにミスに強くなり、安定した弾道で飛距離を伸ばせるのがメリットです。
特に「ミスヒットを減らしながら安定した飛距離を求める人」にとって、スピーダーNXブルーとG430の組み合わせはベストマッチ✨
スピーダーNXブルーは幅広いゴルファーに合う汎用性の高いシャフトですが、ヘッド選び次第でさらに性能を引き出せるでしょう。