フジクラのトラヴィルシャフトは、軽量ながらもしっかりとした振り抜きを実現し、飛距離と操作性を両立したモデルです。
特にヘッドスピードが速めで、安定した弾道を求める方におすすめ。
カーボン素材ならではの振りやすさと、適度な剛性を兼ね備えているため、アイアンの操作性を重視する方にも最適です。
この記事では、トラヴィルシャフトのスペックや評価、どんなゴルファーに合うのかを詳しく解説していきます。
トラヴィルシャフトが合う人は?

主な特徴
トラヴィルシャフトは、乱れたスイングではなく、テンポよく振ることを前提に設計されています。
これにより、力みすぎずに自然なスイングが可能となり、ショット全体の安定性が向上します。
・落下角を重視した設計
・カーボン、金属、ゴムを組み合わせた独自の構造
・なめらかな打感としなり戻りを緻密にコントロール
・ツアープロの要求に応える高い性能
・スチールシャフトと同等のクラブバランス
・手元の剛性を抑えつつ先端を高剛性化
・グリーンを狙って止められる弾道
スペック・ヘッドスピード
ヘッドスピードは、あくまでシャフトを選ぶ上での一つの目安です。
注意点として、同じヘッドスピードでも、スイングタイプやパワー、ミート率などによって合うシャフトは異なります。
また、以下の表に記載されているヘッドスピードは、アイアン使用時の数値で、ドライバーのヘッドスピードとは異なる場合があります。
モデル | フレックス | 重量 (g) | トルク (deg.) | Butt径 (mm) | ヘッドスピード目安 (m/s) |
---|---|---|---|---|---|
TRAVIL IRON 75 | R | 75.5 | 2.9 | 14.85 | 36~40 |
S | 77.0 | 2.9 | 14.90 | 38~42 | |
TRAVIL IRON 85 | R | 86.5 | 2.7 | 14.85 | 38~42 |
S | 88.0 | 2.7 | 14.90 | 40~44 | |
TRAVIL IRON 95 | R | 97.0 | 2.3 | 14.90 | 40~44 |
S | 99.0 | 2.3 | 14.95 | 42~46 | |
TRAVIL IRON 105 | S | 108.0 | 2.2 | 14.95 | 42~46 |
X | 110.0 | 2.2 | 15.00 | 44~48 | |
TRAVIL IRON 115 | S | 118.0 | 2.0 | 15.15 | 44~48 |
X | 120.0 | 2.0 | 15.25 | 46~50 |
※全モデル・・・中元調子、製品長は39.0~35.5インチ、Tip径 / テーパー長は9.05 / 40mmです。
合わない人
✅初心者・ヘッドスピードが遅い方・・・シャフトの性能を十分に引き出すことができず、飛距離や方向性の低下につながる可能性があります。
✅飛距離重視の方・・・飛距離性能は他のシャフトに比べて、それほど高いわけではありません。飛距離を最優先に考えるゴルファーには、他のシャフトの方が適している可能性があります。
例えば、以下のUST Mamiya ATTASは飛距離性能が高く、アベレージゴルファーに人気のシャフトです。

✅スチールシャフトの打感が好きな方・・・トラヴィルシャフトはカーボンシャフトのため、違和感を感じる可能性があります。
以上。
トラヴィルシャフトは、グリーンを狙うショットの精度向上を求めるゴルファーに適していますが、初心者や低弾道を好むプレイヤーには向いていない可能性があります。
シャフトの特性を活かすためには、ある程度の技術レベルが必要となるでしょう。
ヘッドスピードや飛距離アップしたい方には、自宅でも練習できるスイングトレーナーがおすすめです。
合う人
トラヴィルシャフトは、フジクラが開発したアイアン用カーボンシャフトで、その特性から特定のゴルファーに合うと言われています。
以下に、合う人の特徴を4つに分けて詳しく説明します。
①アイアンショットの精度を上げたい人
トラヴィルシャフトは、落下角を最適化することで、グリーンを狙って止めるショットを可能にするため、以下のような方におすすめです。
✅アイアンショットの精度に課題を感じている
✅グリーン周りでのアプローチに自信がない
✅ピンをデッドに狙いたい
②打感とコントロール性能を重視する人
トラヴィルシャフトは独自の構造により、なめらかな打感と優れたコントロール性能を実現しているため、以下のような方におすすめです。
✅打感の良さを重視したい
✅アイアンショットの方向性を安定させたい
✅イメージ通りの弾道でボールを打ちたい
③スチールシャフトからカーボンシャフトへの移行を考えている人
スチールシャフトからの移行もスムーズに行えるクラブバランス設計のため、以下のような方におすすめです。
✅スチールシャフトの振動や衝撃が気になる
✅クラブバランスが変わることに抵抗がある
④中級・上級者
トラヴィルシャフトは、ツアープロの要求に応える高い性能を持っているため、ある程度のヘッドスピードと技術を持った中級・上級者におすすめです。
✅ヘッドスピードが36m/s以上
✅アベレージスコアが90以下
✅より高度なアイアンショットを追求したい方
評価
トラヴィルシャフトは、重量やトルク、調子などが異なる複数のモデルがあります。
評価としては、多くのツアープロによるテストで高い評価を得ており、特に落下角とフィーリングの面で優れた性能を発揮しています。
性能と価格のバランスを考えるとコストパフォーマンスが高いと評判です。主な意見は以下の通りです。
「方向性が安定した」
「打感が柔らかくて良い。特にインパクト時の振動を感じにくい設計が良い」
「シャフトが軽く、女性でも使いやすい」
一方で、「ハードヒッターや強い飛距離を求めるゴルファーには、やや物足りない」という評価も見られました。
飛ばない原因は?
考えられる原因を以下にまとめました。
シャフトが合っていない
ヘッドスピードが遅い場合、シャフトの性能を十分に引き出すことができず、飛距離や方向性の低下につながる可能性があります。
また、シャフトの硬さや重量がパワーやスイングスピードに合っていない場合、飛距離が低下する可能性があります。
クラブ全体のバランスが悪い
トラヴィルシャフトは、アイアン用シャフトです。ドライバーやフェアウェイウッドに使用した場合、シャフトの特性が十分に発揮されないことがあります。
また、クラブ全体のバランスが悪い場合、スイングが安定せず飛距離が低下することがあります。
✅ゴルフショップ等で、クラブのバランスを測定してもらい、必要であれば調整してもらいましょう。バランス調整には、鉛テープを貼ったり、グリップを交換したりする方法があります。
スイングの問題
ボールを芯で捉えられない場合、エネルギーが効率的に伝わらず、飛距離が低下します。
スイング軌道が安定していない場合、意図した弾道や飛距離を得られないことがあります。
その他
長期間使用したシャフトは、劣化して性能が低下することがあります。
グリップが劣化していると、スイングが安定せず、飛距離に悪影響を与えることがあります。
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おすすめのアイアンヘッド3選
飛距離を最優先に考える方には、他のシャフトの方が適している可能性がありますが、以下に飛距離を重視して、トラヴィルシャフトと相性の良いアイアンヘッドを紹介します。
選ぶポイント
- ストロングロフト:ロフト角が小さいアイアンは、ボールを低く打ち出し、ランを出しやすく、飛距離を伸ばすことができます。
- ポケットキャビティ:ポケットキャビティ構造のアイアンは、スイートエリアが広く、ミート率が向上しやすく、飛距離アップにつながります。
- 重心位置:重心位置が低いアイアンは、ボールを上がりやすく、飛距離を伸ばすことができます。
①テーラーメイド P790
飛距離性能と操作性を兼ね備えた人気のアイアンです。
②キャロウェイ X FORGED CB
軟鉄鍛造の打感と飛距離性能を両立したアイアンです。
③ミズノ JPX921 HOT METAL
高反発素材を使用し、飛距離性能を追求したアイアンです。
まとめ:トラヴィルシャフトが合う人・飛ばない原因・ヘッドスピードの目安
トラヴィルシャフトが合う人:
- アイアンの精度を上げたい人(グリーンを狙って止められる)
- 打感やコントロールを重視する人
- スチールシャフトからの移行を考えている人
- ヘッドスピード36m/s以上の中級~上級者
上記のように、ヘッドスピードは約36m/s以上、アイアンショットの精度、打感、コントロール性能を向上させたい中級・上級者におすすめのシャフトです。
トラヴィルシャフトは簡単なシャフトではないため、シャフトの性能を最大限に引き出すためには、ある程度の技術とヘッドスピードが必要です。
飛ばない原因:
- ヘッドスピード不足(推奨36m/s以上)
- シャフトの重量・硬さが合っていない
- クラブバランスが悪い
- ミート率やスイングの問題
トラヴィルシャフトは、操作性・安定性を求める人向けです。
飛距離重視の場合は、他のシャフトの検討やクラブ全体のバランスを見直してみてくださいね。