ロフト角や飛距離が近い5番ウッドと3番ユーティリティは、どっちが飛ぶのか、どっちが自分に向いているのかゴルファーが気になるポイントの1つです。
結論、5番ウッドの方が飛距離がでやすいと言われています。
この記事では、その理由や、3番ユーティリティを使用するメリット、7番ユーティリティ、4番ユーティリティ等との比較まで、詳しく解説していきます。
5番ウッドと3番ユーティリティはどっちが飛ぶ?
5番ウッドの理由
同じロフト角で比較した場合、5番ウッドの方が3番ユーティリティよりも飛距離が出やすいとされています。
以下、主な理由です。
✅シャフトの長さ・・・5Wの方がシャフトが長いため、スイング時の遠心力が大きくなり、より高い初速を生み出せる。
✅ヘッドサイズ・・・5Wの方がヘッドが大きく、スイートスポットが広いため、ミスヒットが少なく、安定した飛距離を出しやすい。
✅重心位置・・・5Wは重心が低く深い位置にあるため、高い打ち出し角と低いスピン量を実現し、キャリーとランを伸ばしやすい。
※ただし、個人のスイング特性やクラブの設計によって結果が異なる場合があります。
※また、3番ユーティリティはランが出やすい特徴があるため、トータルの飛距離では5番ウッドに匹敵する場合もあります。
5番ウッドの飛距離
5番ウッドは、ドライバーやフェアウェイウッドの中でも比較的扱いやすいクラブです。
ロフト角が18-19度程度あるため、ボールを上げやすく、フェアウェイからの打ち出しもしやすいです。また、ティーショットでドライバーの代わりに使用することもでき、コントロールしやすいという特徴があります。
スキル | ヘッドスピード | 飛距離 |
---|---|---|
上級者 | 45m/s以上 | 200-220ヤード |
中級者 | 40-45m/s | 180-200ヤード |
初級者 | 35-40m/s | 160-180ヤード |
3番ユーティリティの飛距離
3番ユーティリティは、フェアウェイウッドとアイアンの中間的な特性を持つクラブです。
ロフト角は通常18-20度程度で、5Wと同等か若干立っています。主な特徴は、以下の3点です。
- 5Wよりもヘッドが小さいため、操作性が高く、様々なライからショットを打ちやすい
- アイアンに近い設計のため、ボールを上げやすく、グリーンを狙いやすい
- 5Wに比べてランが少なく、グリーン周りでのアプローチにも使いやすい
スキルレベル | ヘッドスピード | 飛距離 |
---|---|---|
上級者 | 43m/s以上 | 200-205ヤード |
中級者 | 40-43m/s | 190-195ヤード |
初級者 | 37-40m/s | 185-190ヤード |
おすすめの5番ウッド(飛距離が出やすい)
①ヤマハ RMX VD
高反発のβチタンフェースとボディを採用し、スピンと飛距離性能に優れています。専用シャフト「TENSEI TR f」により高弾道を実現し、飛距離を求める方におすすめ。
②テーラーメイド Qi10
超軽量カーボンクラウンと内蔵ウェイトにより超低重心化を実現。高慣性モーメント設計でミスに強く、安定して飛距離が出ます。
③ピン G430 MAX
直進性が高く、打点のブレに強いため、安定した飛距離が期待できます。
④キャロウェイ EPIC
AIテクノロジーを使用したフェースと長めのシャフトにより、高い飛距離性能を発揮します。
⑤ヤマハ インプレス ドライブスター
高強度素材「X37」とカーボンクラウンの組み合わせにより、飛距離と高弾道を実現。偏肉設計のフェースで高初速を生み出し、圧倒的な飛距離を提供します。
3番ユーティリティは難しい?使いこなすメリット
3UTは、ユーティリティクラブの中でも比較的難しいクラブとされています。以下はその理由です。
✅通常18-20度程度のロフト角を持っているが、4UTや5UTよりも立っており、ロフト角が立っているほど、ボールを上げるのが難しい
✅他のユーティリティよりもシャフトが長い
✅5Wに比べてヘッドが小さいため、スイートスポットも狭くなり、ミスヒットが起こりやすい
✅十分な高さのショットを打つには、ドライバーのヘッドスピードが42m/s以上必要
しかし、使いこなせるようになると、以下の面でとても有効です。
✨同じロフト角度のロングアイアンやフェアウェイウッドと比べて高い球を打ちやすく、グリーンを狙いやすい
✨ティーショットにも使え、ドライバーでは方向性が心配な時や短いホールで活躍
✨5番ウッドに近い飛距離を出せる上、より操作性が高い
✨ロングアイアンよりも打ちやすく、アイアンが得意な人にとっては特に扱いやすい
✨ミスへの許容度が高く、特に初心者や中級者にとって安定したショットを打ちやすい
おすすめの3番ユーティリティ
おすすめの特徴
- フォーギビング性の高いヘッド設計
- 低重心で打ち出しやすい
- 適度な重さと適切なシャフトフレックス
- 操作性の高いコンパクトなヘッド形状
おすすめモデル5選
以下のモデルは、高い打ち出しと優れた飛距離性能を兼ね備えており、3UTの難しさを軽減する工夫が施されています。
①テーラーメイド SIM2
②キャロウェイ Apex
③ピンG425
④タイリストTSi2
⑤Cobra RADSPEED
7番ウッドと4or5番ユーティリティを比較
7番ウッドの特徴
- ロフト角:約21-23度
- 飛距離:160-200ヤード(スキルレベルによる)
- 特徴
- 大きなヘッドで打ちやすい
- 高い弾道で柔らかい着地
- ロングアイアンの代替として使用可能
ユーティリティ(4UT or 5UT)の特徴
- ロフト角:約21-25度
- 飛距離:150-190ヤード(スキルレベルによる)
- 特徴
- コンパクトなヘッドで操作性が高い
- 様々なライから打ちやすい
- アイアンに近い感覚でスイング可能
結論:飛距離なら7番ウッド
特性 | 7W | ユーティリティ |
---|---|---|
飛距離 | ◎ | ○ |
操作性 | ○ | ◎ |
弾道の高さ | ◎ | ○ |
コントロール性 | ○ | ◎ |
◎:優れている
○:やや劣る
ユーティリティとフェアウェイウッドはどっちがいらない?
「ユーティリティとフェアウェイウッドのどちらかがいらない」という議論がありますが、これはゴルファーのプレースタイルやスキルによって異なります。
以下に、それぞれのメリットと、片方だけで十分な場合について説明します。
ユーティリティのメリット
- 様々なライから打ちやすい
- アイアンに近い感覚でスイング可能
- 高い打ち出しで、グリーンを狙いやすい
- ロングアイアンの代替として使用可能
フェアウェイウッドのメリット
- より長い飛距離が出せる
- ティーショットの選択肢として使用可能
- 大きなヘッドで安定感がある
- 低いスピンで、風に強い弾道を作れる
片方だけで十分な場合
✅ユーティリティだけで十分な場合
- ロングアイアンが苦手な中級者や初心者
- コースが短めで、長い飛距離があまり必要ない場合
- アプローチショットの選択肢を増やしたい場合
✅フェアウェイウッドだけで十分な場合
- スイングスピードが速く、長い飛距離が出せる場合
- ロングアイアンの操作に自信がある上級者
- 飛距離よりも方向性を重視する場合
まとめ:5番ウッドと3番ユーティリティはどっちが飛ぶ?7w・4u/5uとも徹底比較!
• 飛距離:同じロフト角では、5Wの方が飛距離が出やすい
• 3番ユーティリティは難しいが、使いこなせるようになると非常に有効!
• 7Wと4/5UTの比較
飛距離は7Wの方が優れる
操作性はユーティリティの方が高い
• ユーティリティorフェアウェイウッド
プレースタイルやスキルレベルによって異なる
ユーティリティは操作性、フェアウェイウッドは飛距離に優れる