ガーミンのApproach S72とApproach S70は、コース図や残り距離を手元で見られるゴルフ用GPSウォッチです。新しいApproach S72は、軽い本体とスイングの分析機能が魅力。距離表示や番手選びを中心に使うなら、Approach S70も十分に役立ちます。
進化の中心は、「次のショットを助ける機能」に加えて、「自分のスイングやラウンドを振り返る材料」が増えたことです。
2026年10月20日時点で、Approach S72 47mmは10月22日発売、Approach S72 43mmは11月上旬発売予定です。国内公式価格はいずれも税込128,000円です。発売日と価格の公式発表
ポチップ
Approach S72とApproach S70の違いは素材と軽さにもある
Approach S72は、画面の周囲を囲むベゼルがチタン、レンズがサファイアクリスタルになりました。付属バンドはComfortFitファブリックバンドです。
Approach S70はセラミックベゼル、Corning Gorilla Glass 3、シリコンバンドという組み合わせ。Approach S72では傷に強いレンズを採用しつつ、時計全体の重量も軽くなっています。
同じ47mmで比べると、Approach S72 47mmは48g、Approach S70 47mmは56g。画面サイズはどちらも1.4インチなので、大きな画面を保ちながら8g軽くなったことになります。時計を着けたままスイングする方には、気になる変更ですね。
- 大きな画面と軽さの両立: Approach S72 47mmは、コース図を見やすい大きさのまま、重量を抑えています。
- レンズの素材変更: サファイアクリスタルを採用し、日常でも使う時計として傷への強さを高めています。
- バンドの素材変更: Approach S72は布製、Approach S70はシリコン製です。手首に触れる素材の好みも、両者の違いになります。
出典:Approach S72 47mmの公式仕様、Approach S70 47mmの公式仕様
Approach S72で進化したスイング・ラウンド分析
手首の動きを練習場でもラウンドでも記録できる
Approach S72では、ハンドスピード、トップの位置、トランジション角度、リストローテーションなどのスイング指標を計測できます。手の速さや、切り返し・手首の回転といった動きを、Garmin Golfアプリで振り返る機能です。
練習場では、ドライビングレンジアクティビティに対応。バックスイング時間、ダウンスイング時間、テンポに加え、新しいスイング指標も記録できます。
例えば、良い当たりが出たスイングとミスしたスイングで、トップの位置や切り返しの角度がどう変わったのか。同じ番手での違いを見たい方には、この記録が振り返る材料になります。
Approach S70にもスイングテンポ機能はあります。Approach S72の進化は、時間配分だけでなく、動きを見る指標が増えた点です。ハンドスピードは手の動きの指標であり、クラブヘッドの速度を測るヘッドスピードとは区別して読みます。
心拍数とプレーを一緒に振り返れる
Approach S72は、Approachシリーズ初の第5世代光学式心拍計を搭載。「ゴルフ時の身体データ」により、ラウンド中の心拍数の推移とプレー内容の関係を振り返れます。
Approach S70も日常の心拍数測定に対応しています。新しい点は、心拍数を測ること自体より、ゴルフの記録と結び付けて見られること。スコアだけでは見えなかった、その日の身体の状態にも目を向けたい方に合う機能です。
出典:Approach S72の新機能、Approach S70の搭載機能
グリーン周りの進化は有料メンバーシップが前提
Approach S72では、グリーン上やラウンド後の分析にも新しい機能が加わりました。
- グリーンリーディング: カップまでの距離と、左右・上り下りの傾斜方向や傾斜率を表示します。
- パッティング分析: パットの成功率に加え、左右へ外す傾向や強弱の傾向を、傾斜パターン別に振り返れます。
- 航空写真表示: ホールを実写画像で見られます。通常のコース図に加えて、地形を把握する材料が増えます。
この3機能は、Garmin Golf Membershipへの加入が必要です。さらに、グリーンリーディングとパッティング分析は、Green Contourに対応するコースで利用できます。Green Contourは、グリーンの傾斜を示すデータです。
Approach S70も、有料メンバーシップによるグリーン傾斜情報に対応しています。Approach S72で初めてグリーンの傾斜が見られるようになった、という違いではありません。
本体価格とは別にかかる費用
Garmin公式が案内する料金は、月間プランが1,180円、年間プランが11,800円です。Approach S72の本体128,000円に年間プランを加えると、合計139,800円になります。
- 距離表示やコース図が中心: 有料メンバーシップに加入せず、基本のゴルフ機能を使う方法があります。
- 新しいグリーン機能を使いたい: 本体に加えてメンバーシップ費用がかかります。いつも回るコースの対応状況も、この機能の使い道を左右します。
- すでに加入している方: 現在の契約と対応デバイスを踏まえた比較になります。時計本体の代金と、サービスの継続費用を分けて考えると分かりやすいですね。
料金は2026年10月20日の公式掲載額です。プランは自動更新されるため、継続しない場合は次回更新前の解約が必要です。
出典:Garmin Golfの料金案内、メンバーシップの条件、新機能の利用条件
サイズ・画面・バッテリーを同じ条件で比較
大きいサイズ同士では画面と稼働時間は据え置き
| 比較項目 | Approach S72 47mm | Approach S70 47mm |
|---|---|---|
| 重量 | 48g | 56g |
| 厚さ | 13.5mm | 14mm |
| 画面 | 1.4インチ | 1.4インチ |
| スマートウォッチ稼働時間 | 約16日間 | 約16日間 |
| ゴルフ時の稼働時間 | 約20時間 | 約20時間 |
| 付属バンドの手首周り | 154〜229mm | 130〜205mm |
Approach S72 47mmは軽く、少し薄くなりましたが、公式のゴルフ時の稼働時間は約20時間のままです。バッテリーを長持ちさせたいことだけが理由なら、大きな変化はありません。
また、付属バンドの適応範囲は変わっています。Approach S70 47mmが合っていた方でも、手首周りが154mm未満ならApproach S72 47mmの付属バンドは適応範囲外です。軽さと装着サイズは、別の違いとして押さえておきたいところです。
小さいサイズは画面が大きく、重さは軽くなった
| 比較項目 | Approach S72 43mm | Approach S70 42mm |
|---|---|---|
| 重量 | 41g | 44g |
| 厚さ | 12.93mm | 13mm |
| 画面 | 1.3インチ | 1.2インチ |
| スマートウォッチ稼働時間 | 約10日間 | 約10日間 |
| ゴルフ時の稼働時間 | 約15時間 | 約15時間 |
| 付属バンドの手首周り | 130〜200mm | 115〜185mm |
Approach S72 43mmは本体の直径が1mm大きくなり、画面は1.3インチへ拡大。それでも重量は3g軽くなっています。大きい47mmを避けつつ、画面の見やすさも欲しい方に合う変更です。
一方、手首周りが115〜129mmでApproach S70 42mmを使っている方には、Approach S72 43mmの付属バンドは大きくなります。小さいサイズだから同じように着けられる、とは考えないほうがよさそうです。
測位機能では、Approach S72は両サイズでマルチバンドGPSに対応します。複数の周波数帯を使う測位方式で、Approach S70では47mmに搭載されていた機能です。小さいサイズを選ぶ方にも、この違いがあります。
稼働時間はメーカー公表の標準値で、設定や使い方により変わります。
出典:Approach S72 43mmの公式仕様、Approach S70 42mmの公式仕様、Approach S72 47mm、Approach S70 47mm
Approach S70にも残っている充実したゴルフ機能
Approach S70は、フルカラーのコース図やバーチャルキャディを備えたモデルです。
- コース図と距離表示: グリーンやハザードまでの距離、ホールの形状を手元で把握できます。
- バーチャルキャディ: 過去のショットデータや風などを踏まえ、使用クラブの候補を提示します。
- ガーミンオートショット: 対応するショットの位置や飛距離を記録し、ラウンド後に振り返れます。
- 普段使い: Suica、スマートフォンの通知、音楽再生にも対応しています。
Approach S72にも、これらの基本機能は引き継がれています。残り距離と番手の候補を素早く見たい方にとっては、Approach S70も役割を果たせる時計です。風の情報の表示などは、対応するスマートフォンとアプリの接続が必要です。
普段使いの機能は、Approach S70の日常での使い方でも紹介しています。別の旧モデルを使っている方は、Approach S62とApproach S70の比較も参考になります。
Approach S72とApproach S70はどんな人に合う?
Approach S72が合う人
- 練習の感覚を記録に残したい方: スイングの動きとテンポを、練習場でもラウンドでも振り返れます。
- 軽い時計と素材に魅力を感じる方: チタンベゼルとサファイアレンズを採用し、47mmは従来より8g軽くなっています。
- グリーンの分析を深めたい方: 対応コースと有料メンバーシップがそろえば、新しいグリーンリーディングやパッティング分析を使えます。
- 時計を日常でも活用する方: スピーカーとマイク、音声操作、LEDフラッシュライトが加わりました。音声コマンドはオフラインでも利用でき、スマートフォンの音声アシスタント操作はペアリングが前提です。
Approach S70が合う人
- 残り距離とコース図が主な用途の方: ショット前に欲しい基本情報がそろっています。
- 現在の使い方に満足している方: スイング分析や新しいグリーン機能を使わないなら、今の時計を使い続ける理由があります。
- 予算を抑えて上位機能を使いたい方: 2026年10月20日に確認したAmazon.co.jpの新品販売では、Approach S70 47mm Blackの国内正規品が税込77,355円でした。Approach S72の公式価格128,000円との差は50,645円です。この価格例なら、距離表示を中心に使いたい方にはApproach S70の価格が魅力になります。
価格例はApproach S70 47mm BlackのAmazon販売ページで確認したもので、販売元・発送元はAmazon.co.jpです。確認時の配送予定は10月28日〜11月19日でした。価格と納期は変わります。
買い替えの価値が出やすいのは、追加された機能に使いたいものがあるときです。距離表示のために使う時計から、練習やラウンドを振り返る時計へ広げたい方には、Approach S72の進化が生きてきます。
まとめ:進化した分析機能と軽さがApproach S72の魅力
Approach S72は、チタンベゼルとサファイアレンズ、軽い本体に、スイング指標やゴルフ時の身体データを組み合わせたモデルです。有料メンバーシップと対応コースを前提とする、新しいグリーン機能も加わりました。
練習とラウンドの記録を深めたい方にはApproach S72が向いています。距離やコース図、番手の提案が主な用途なら、Approach S70にも十分な魅力が残っています。
手元で距離を見る便利さに、自分のゴルフを振り返る楽しさまで加えたい方におすすめしたい一台です。

