トップトレーサーは、データ分析と楽しさを兼ね備えた革新的なゴルフ練習ツール✨として、多くのゴルフ練習場で導入されています。
この記事では、トップトレーサーの精度について、実測値やヘッドスピード、飛距離の正確性など、さまざまな角度から解説しています。また、トラックマンとの比較、練習場以外でも使用できるコスパ最強のおすすめ測定器も紹介します。
▶この記事でわかること
・トップトレーサーの精度
・飛距離の計算における誤差の要因
・実測値やヘッドスピードの測定方法
・トップトレーサーとトラックマンの比較
・おすすめの弾道測定器
トップトレーサーの精度
特徴
✅カメラでボールの軌道を追跡し、飛距離や各種データを計測
✅打席に設置されたモニターにリアルタイムで結果を表示
✅ゴルフ中継で使用される技術を応用
✅スイングの変化がショットに与える影響を即座に確認可能
✅アプリ連携でデータ保存や追加機能の利用が可能
測定データ
- 飛距離(キャリーとトータル)
- ボールスピード
- 打ち出し角度
- 最高到達点
- 曲がり幅
- 着地角度
- 滞空時間
それぞれの精度
結論、練習用としては十分な精度です。
測定データ | 精度 | |
---|---|---|
飛距離(キャリー) | 〇 | 比較的正確だが、長い番手で誤差が大きくなる傾向 |
飛距離(トータル) | ▲ | 地面の状態や風の影響で実際との差が出やすい |
ボールスピード | ◎ | 高い精度で測定可能 |
打ち出し角度 | ◎ | 高い精度で測定可能 |
最高到達点 | 〇 | 比較的正確だが、風の影響を受ける可能性あり |
曲がり幅 | 〇 | 概ね正確だが、強風時に誤差が生じる可能性あり |
着地角度 | ▲ | 実際のコース状況との差が出やすい |
滞空時間 | 〇 | 比較的正確に測定可能 |
基本的な測定精度は高い◎
- ボールの初速
- 打ち出し角
- 最高到達点
- 曲がり幅
飛距離▲
±20ヤード程度の誤差が生じることがある
クラブ別の精度▲
- 短い番手(ウェッジなど)の測定値は比較的正確
- 短い番手(7番アイアン以下)の方が長い番手よりも精度が高い傾向がある
ヘッドスピード測定◎
おおよその目安としては十分な精度
※精度に影響を与える要因
トップトレーサーは練習場用に設計されているため、実際のコース条件とは異なる場合があります。以下のような環境によって、精度が変わる可能性もあります。
- 練習場のボールとコースボールの違い
- 風の影響
- ボールのスピン量の違い
- 練習場ごとの補正係数の違い
実測値の特徴
- レンジボール(練習場用ボール)で測定された値
- 短い番手ほどコースボールとの飛距離差が少ない
- ウェッジなどの短いクラブでの測定値は比較的正確
- ドライバーなど長い番手では実際の飛距離との差が大きくなる傾向がある
ヘッドスピード測定について
- ボールの初速などから計算して推定
- 直接測定しているわけではない
- おおよその目安としては十分な精度がある
- 厳密な測定には専用のヘッドスピード測定器を使用する方が良い
300ヤードの表示について
- レンジボールの飛距離をコースボールに換算して表示
- 換算率は練習場によって異なる場合がある
- 風の影響や地面の硬さを考慮していない
- 実際のコースでの飛距離とは差が出る可能性が高い
ボール補正機能
- レンジボールの飛距離をコースボールの飛距離に換算
- レンジボールとコースボールの特性の違いを考慮
- 補正率は練習場によって異なることがある
- クラブの種類によっても補正率が変わる場合がある
初速65m/sの場合の目安
- ドライバーで約250ヤード前後の飛距離に相当
- 打ち出し角やスピン量によって実際の飛距離は変わる
- レンジボールを使用していることや風の影響を考慮する必要がある
- 実際のコースではこの初速でもっと飛ぶ可能性が高い
初速70m/sの場合の目安
- プロゴルファーレベルの初速
- ドライバーで約270〜280ヤード以上の飛距離に相当
- 打ち出し角やスピン量によって大きく変わる
- 実際のコースでの飛距離とは異なる可能性がある
表示距離が厳しい?実際より短いと感じる理由は?
- ボール補正の設定が厳しめになっている可能性
- 風の影響や地面の状態など、実際のコース条件との違い
- 安全面を考慮して、控えめな数値を表示している可能性
トップトレーサーとトラックマンを比較!
以下、主な違いを表にまとめました。
特徴 | トップトレーサー | トラックマン |
---|---|---|
測定方式 | カメラによるボール軌道追跡 | ドップラーレーダー技術 |
精度 | 〇 比較的高い | ◎ 非常に高い |
測定可能なデータ | 〇 基本的なデータ(飛距離、弾道など) | ◎ より詳細なデータ(スピン量、クラブヘッドの動きなど) |
価格 | ◎ 比較的安価 | ▲ 高価(約220万円以上) |
主な使用場所 | 一般的なゴルフ練習場 | プロ選手の練習 フィッティングなど |
飛距離表示の傾向 | やや控えめ | やや大きめ |
データの詳細さ | 〇 基本的 | ◎ 非常に詳細 |
設置の容易さ | 〇 比較的容易 | 〇 やや複雑 |
プロ使用率 | 〇 中程度 | ◎ 非常に高い |
ボール補正機能 | 〇 あり | ◎ あり(より高度) |
この表から、トップトレーサーは一般のゴルファー向けに基本的なデータを提供する比較的手頃な選択肢であるのに対し、トラックマンはより詳細で高精度なデータを必要とするプロや上級者向けの高性能な機器であることがわかります。
トラックマンの価格
- 一般的な価格:約220万円以上
- ソフトウェアのライセンス料や保守費用が別途必要
- 高価格が導入の障壁となっている
コスパ最強!おすすめ弾道測定器
自分のスイングを細かく分析したい場合は、個人用の計測器を購入するのがおすすめです。
そこで高性能を持ちながら自宅や練習場で好きな時に使える、より手頃な価格で購入できる弾道測定器を紹介します。
以下に、弾道測定器とトラックマンの比較表を作成しました。(人気№1はガーミンApproach R10)
ラプソードMLM2PRO | Voice Caddie SC4 | ラプソード MLM | ピンイーグル | ユピテルGST-7 BLE | ガーミンApproach R10 | トラックマン | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
価格(約) | 9‐10万円 | 8万円 | 3万円 | 1-2万円 | 約2-3万円 | 8万円 | 300万円 |
測定項目数 | 10以上 | 10以上 | 5 | 6 | 5 | 10以上 | 20以上 |
使用環境 | 屋外 | 屋内外 | 主に屋外 | 屋外 | 屋外 | 屋内外 | 屋内外 |
精度 | 中-高 | 中-高 | 中 | 中 | 中 | 中-高 | 非常に高 |
シミュレーション機能 | あり | あり | あり | なし | なし | あり | あり |
持ち運び | ◎ | 〇 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ▲ |
バッテリー | 約4時間 | 約10時間 | スマホ依存 | 約8時間 | 約8時間 | 約10時間 | 約8時間 |
測定技術 | カメラ+AI | ドップラーレーダー | カメラ | 光学センサー | 光学センサー | レーダー | デュアルレーダー |
トップトレーサーの精度を徹底調査!トラックマンと比較のまとめ
- トップトレーサーの精度は比較的高いが、環境や設定によって変動する
- 基本的なデータ(初速、打ち出し角など)の測定精度は信頼性が高い
- 飛距離の計算には±20ヤード程度の誤差が生じることがある
- レンジボールとコースボールの違いが精度に影響する
- ヘッドスピードは直接測定せず、ボールの初速から推定している
- 300ヤードの表示はコースボールに換算した値で、実際の飛距離とは異なる可能性がある
- トラックマンと比較すると、トップトレーサーは一般ゴルファー向けの手頃な選択肢
- 個人用の弾道測定器を購入する場合、計測精度、使いやすさ、機能性、携帯性などを考慮する必要がある
- 他おすすめの弾道測定器は、ガーミンApproach R10
- 各製品には特徴があり、予算やニーズに応じて選択することが重要
トップトレーサーは、一般のゴルファーの練習用としては十分な精度と機能を持っています。ただし、その数値を絶対視するのではなく、自分のショットの傾向を把握するツールとして活用するのが良いでしょう。より詳細なデータが必要な場合は、トラックマンや他の高性能な弾道測定器の使用を検討してみてください。
どの測定器を使うにしても、最終的には実際のコースでの感覚が大切です。