オデッセイのTRTLパターは、打点が少しずれたときの安定感を求めつつ、大きすぎるヘッドは避けたい人に合うマレット型パターです。直線的な動きを好むならTRTL DBパター、フェースを開閉する感覚を残すならTRTL CHパターやTRTL Sパターが候補。開閉を抑える設計を優先するなら、ゼロトルクのTRTL Square 2 Squareパターを選べます。
カメのような形が目を引きますが、面白いのは見た目だけではありません。四隅のウェイト、打感を変えたインサート、ネックの違いを知ると、自分が使いたい一本が見えてきます。
オデッセイTRTLパターの特徴は?素材と4ウェイトの設計
TRTLパターの主な特徴
- 中央を軽く、外周を重くした構造で、打点がずれたときのヘッドのぶれを抑える設計です。
- 四隅のソールウェイトを入れ替えられ、ネック選びに加えて重さの配分も調整できます。
- Ai-STAR・インサートは、しっかりめの打感と高めの打音、ボール初速の出やすさを狙っています。
- マレット型の安定感を持たせながら、JAILBIRD MINIに近いヘッドサイズにまとめています。
真ん中を軽くするから、四隅の重さが生きる
カメの甲羅のような六角形の中央部分と、そのまわりに張り出した四隅。これは重さを置く場所を分けたデザインです。ヘッドにはステンレススチールとアルミニウムを使い、中央は軽く、外周は重くしています。
重さを外へ分散すると、打点が中心からずれた際にヘッドが回されにくくなります。この性質を表すのが慣性モーメントです。TRTLパターは、さらに四隅へウェイトを配して、ミスヒットへの強さを高めています。
大きなヘッドで安定感を出すだけでなく、素材と配置で安定感を作るところがポイント。ブレード型から替えたいものの、極端に大きなマレットには構えにくさを感じる人に、検討する理由があります。
Ai-STAR・インサートは「打った感じ」を重視したい人にも
フェースに入るAi-STAR・インサートは、ボールが当たる表側に樹脂、裏側にアルミニウムを使った構造です。メーカーは、しっかりした打感と高めの打音に加え、小さなストロークでもボールの初速を出しやすい点を説明しています。
やわらかい感触だけを求めるというより、打った手応えや音を距離感の目安にしたい人に気になる仕様です。ゆったりしたテンポを保ちながら、コンパクトな振り幅で転がしたい人に検討する理由があります。
ゴルフダイジェストの勝又崇之プロによる試打解説でも、手に伝わる感触や構えやすさが評価されています。これはプロの使用感ですが、メーカーの設計説明と合わせると、打感を選ぶ際の参考になります。
出典:TRTL CHパター公式製品情報、勝又崇之プロの試打解説
オデッセイTRTLパターが合う人
- ショートパットで打点がずれたときの、フェースの向きの変化を減らしたい人。
- ゆったりしたテンポで振り、しっかりした手応えや音を距離感の目安にしたい人。
- マレット型へ替えたいけれど、大きすぎるヘッドや操作感の乏しさは避けたい人。
ショートパットの不安に、ヘッドの安定感を足したい人
短いパットを外すと、もっと真っすぐ動かそうと手に力が入りがちですよね。打点のずれでヘッドが動くことが気になるなら、まずは高慣性モーメントの設計が購入理由になります。
TRTLパターは、そこからネックで好みを選べます。ヘッドの開閉を控えたい人にはTRTL DBパター、今までの開閉する感覚を残したい人にはTRTL CHパターやTRTL Sパター。安定感を求める人が、全員ゼロトルクを選ぶ必要はありません。
ゆっくり振っても、ボールに勢いを乗せたい人
高慣性モーメントのヘッドと、初速を出しやすいAi-STAR・インサートの組み合わせは、ゆったりしたテンポを保ちたい人に魅力があります。
ロングパットで振り幅を大きくするほどタイミングがばらつく人なら、コンパクトな動きと打感のはっきりしたパターを候補にする理由があります。今のパターからゆったりしたテンポへ変えたい人も、この組み合わせが候補です。一方、速く打つスタイルを保ちたい人は、次の向き不向きも参考にしてください。
マレットのやさしさと、動かす楽しさを両立したい人
TRTLパターは、ネックもウェイトも一通りではありません。ピン型のクランクネックに慣れた人ならTRTL CHパター、自分でヘッドを動かす感覚をより大切にしたい人ならTRTL Sパターが候補になります。
ゴルフのニュースの野村タケオさんによるコース試打では、4モデルを打ち比べたうえでTRTL CHパターとTRTL Sパターを気に入ったと紹介されています。安定性を重視するシリーズの中にも、操作感から選ぶ余地があることが分かります。
オデッセイTRTLパターが合わない人
- 小さなブレード型の見た目や、ヘッドを自在に返す感覚を最優先したい人。
- ボールを包むような、やわらかい打感と低い打音が好きな人。
- 速いテンポでパチンと打つスタイルを、そのまま続けたい人。
TRTL Sパターに操作性があっても、土台は高慣性モーメントのマレットです。今のブレード型の軽快さが一番の持ち味なら、ヘッド形状まで変える必要があるかを考えたいところです。
また、しっかりした打感と初速の出やすさは、好みが分かれる部分。短い距離でも強く入りやすい人や、やわらかい感触で距離を合わせたい人には、欲しかった変化と逆になることがあります。
小倉勇人店長が調整機能を解説した記事でも、速いテンポやタップ式で打つ人との相性が注意点に挙げられています。「ミスに強いから誰にでも合う」ではなく、自分のテンポと打感の好みが購入判断の分かれ目です。
TRTLパター4モデルの違いと合う人
TRTL DBパター:開閉を控えた、直線的な感覚が好きな人へ
TRTL DBパターは、シャフトが二段階に曲がるダブルベントです。メーカーは、真っすぐストロークしたいものの、少し弧を描く人向けと案内しています。
ヘッドを積極的に返すより、向きを保ちながら動かしたい人の候補です。通常モデルで32インチを選べる点も特徴。短めの長さが合っていて、33インチでは手元が余る人は、長さから候補を絞れます。
TRTL CHパター:クランクネックの感覚を残したい人へ
TRTL CHパターは、曲がった首の部分があるクランクホーゼルです。ピン型で見慣れた形を残しながら、マレット型の安定感を足したい人に向いています。
フェースを少し開閉させる感覚は残したいけれど、動かしやすさだけに寄せたくない。そんな人には、TRTL DBパターとTRTL Sパターの間で検討しやすい一本です。
TRTL Sパター:自分のリズムでヘッドを動かしたい人へ
TRTL Sパターは、短く斜めに伸びるショートスラントです。メーカーの選び分けでも、自分の感覚を重視してストロークする人に位置づけられています。
フェースの開閉を使いながら、ヘッドの動きを感じて距離を合わせたい人におすすめの候補です。ブレード型からの変更でも、動かす感覚まで手放したくないなら、このモデルを残す理由があります。
TRTL Square 2 Squareパター:開閉を抑える設計を優先する人へ
TRTL Square 2 Squareパターは、通常3モデルとは異なるゼロトルク設計です。シャフト軸まわりにヘッドが回ろうとする力を抑える方向で作られており、手でフェースを返すより、開閉を抑えてストロークしたい人に向いています。
シャフトやグリップ、ロフト角・ライ角も通常モデルと異なります。TRTL DBパターの上位版というより、ストロークの好みで選ぶ別の仕様です。
| モデル | ネック・設計 | 候補にする理由 |
|---|---|---|
| TRTL DBパター | ダブルベント | 開閉を控えて、直線的な感覚で動かしたい |
| TRTL CHパター | クランクホーゼル | 慣れたクランクネックと安定感を両立したい |
| TRTL Sパター | ショートスラント | 自分で動かす感覚を大切にしたい |
| TRTL Square 2 Squareパター | ゼロトルク | フェースの開閉を抑える設計を優先したい |
ネックによるメーカーの案内は、ソールウェイトが初期設定の状態を前提にしています。
長さ・シャフト・購入条件はここが違う
| モデル | 標準の長さ | 標準シャフト |
|---|---|---|
| TRTL DBパター | 32・33・34インチ | STROKE LAB 90 BLACKシャフト(スチール) |
| TRTL CHパター | 33・34インチ | STROKE LAB 90 BLACKシャフト(スチール) |
| TRTL Sパター | 33・34インチ | STROKE LAB 90 BLACKシャフト(スチール) |
| TRTL Square 2 Squareパター | 33・34インチ | STROKE LAB 120 BLACKシャフト(スチール) |
通常3モデルはロフト角3度・ライ角70度、TRTL Square 2 Squareパターはロフト角5度・ライ角72度です。ゼロトルクのモデルはグリップも専用品になるので、ネックの見た目だけを比べて選ばないようにしたいですね。
公式掲載価格は、通常3モデルが税込53,900円から、TRTL Square 2 Squareパターが税込69,300円からです。2026年10月27日時点の掲載情報で、販売店の実売価格やカスタム仕様の価格とは分けて考えましょう。
左右用・長さ・通常在庫とメーカー取り寄せは、商品名が似ていても購入条件が変わる部分です。特にTRTL Square 2 Squareパターは左用の設定がありません。公式ページにはカスタムのヘッドパーツ欠品による納期案内もあるため、通常在庫品と同じ納期と考えず、購入する仕様の表示を確認してください。
出典:通常モデルの公式スペック、TRTL Square 2 Squareパターの公式スペック・納期案内
4つのウェイト調整で何が変わる?
TRTLパターは、買った後にも重さの配分を変えられるのが面白いところです。メーカーは、前後の配分を変えて操作性を調整したり、左右の配分を変えてヘッドの動きを調整したりする方法を紹介しています。
ただ、最初から調整部品を買い足すより、好みのネックと標準仕様を選ぶ方が購入の見通しは立てやすくなります。自分で動かしたいならTRTL Sパター、開閉を控えたいならTRTL DBパターという基本を選び、残る小さな違和感に調整機能を使える、と考えると分かりやすいですね。
ウェイト交換には別売りの専用トルクレンチが必要です。交換を行う場合は、メーカーのソールウェイト案内に従ってください。
まとめ:TRTLパターは安定感を足しながら、操作感を選べる
TRTLパターは、中央を軽くして四隅に重さを配したヘッドと、手応えのあるAi-STAR・インサートが特徴です。ネックの異なる通常3モデルに、ゼロトルクのTRTL Square 2 Squareパターも用意されています。
直線的な感覚を大事にする人にはTRTL DBパター、クランクネックの感覚を残したい人にはTRTL CHパター、自分で動かす操作感を重視する人にはTRTL Sパター。開閉を抑える設計を優先する人には、TRTL Square 2 Squareパターが候補です。
安定感に何を足したいかで選べば、カメの形の中から自分らしい一本を見つけやすくなります。

