ゴルフクラブのシャフト選びは、スコアメイクにおいて非常に重要なポイントです。特に、80切りを目指す中・上級者にとって、自分に合ったシャフトを選ぶことで飛距離や安定感が格段に向上します。
今回は、そんなゴルファーに人気の「ツアーAD IZ」について解説します。このシャフトは、どのような人に合うのか、逆に合わない場合はどういう人なのか、またヘッドスピードや振動数、プロの使用例などを詳しく見ていきます。
▶この記事でわかること
・ツアーAD IZが合う人、合わない人の特徴
・ヘッドスピードとシャフトの相性
・プロゴルファーの使用例
・振動数や剛性分布によるシャフトの性能
・中古の選び方
ツアーad izの特徴
合う人・合わない人の特徴
「ツアーAD IZ」は、操作性と飛距離性能を兼ね備えた高性能シャフトです。このシャフトが合う人の特徴としては、まずは「ヘッドスピードが速いゴルファー」が挙げられます。
特に中級者から上級者で、ある程度自分のスイングに自信がある人にはぴったりです。しっかりとしたインパクトを作り、安定したスイングを維持できる方には、ツアーAD IZのしなり感と高い操作性が魅力となるでしょう。
ツアーAD IZが合う人
・ヘッドスピードが適度に速い(目安は40~48m/s)
・インパクト時にしっかりとシャフトのしなりを感じられる人
・強めのフィードバックを好むゴルファー
・方向性と飛距離のバランスを求めている人
一方で、ツアーAD IZが合わない人の特徴としては、「スイングが不安定」または「ヘッドスピードが遅めのゴルファー」が挙げられます。柔らかさや振り抜きやすさを重視する初心者には、このシャフトの硬さが難しく感じるかもしれません。
ツアーAD IZが合わない人
・ヘッドスピードが遅い(40m/s以下)
・しっかりとしたシャフトを使いこなせない人
・軽量シャフトやより柔らかいフィーリングを好む人
・ミスショット時の許容範囲を広くしたい人
ヘッドスピードの目安
ツアーAD IZの最適なヘッドスピードの目安は、45m/s以上が理想です。中・上級者向けのシャフトで、ある程度のヘッドスピードがないと、シャフトの特性を十分に活かせない可能性があります。
ヘッドスピードがこの範囲にあるゴルファーにとっては、インパクト時のしなり戻りがスムーズで、より一層飛距離アップが期待できます。
▶40m/s以下のゴルファー
ツアーAD IZは少し硬く感じるかも。
▶40~48m/sのゴルファー
最も適したヘッドスピードのゾーン。
▶48m/s以上のゴルファー
さらに硬めのシャフトや重量級のシャフトが必要かも。
振動数と性能
シャフト選びでは「振動数」も重要な指標です。ツアーAD IZはその剛性分布が工夫されており、しなやかな打感を提供しながらも、トルクを抑えているため、操作性が非常に高いです。このため、ヘッドスピードが速く、インパクト時にしっかりとシャフトを使いこなせるゴルファーに向いています。
ツアーAD IZの振動数は、しなりすぎず、かといって硬すぎないというバランスが絶妙です。ツアーAD IZの特徴は以下の通りです。
▶振動数:比較的高め。フィードバックが強く、打感がはっきりと伝わる。
▶安定性:ハードヒッターにも耐えられる剛性。
▶性能:方向性重視の設計。飛距離だけでなくコントロール性能も評価されている。
剛性分布
ツアーAD IZの剛性分布は、手元がしっかりしていて、中間から先端にかけて徐々にしなる設計です。このため、ヘッドスピードの速いゴルファーでも、インパクト時にシャフトがしっかりとしなり、適度な飛距離とコントロール性を得ることができます。この剛性分布は、スイングのテンポが速い人や、力強いスイングを持つゴルファーに最適です。
ツアーAD IZの剛性分布は独特です。
これが、このシャフトが安定性としなりのバランスを実現している理由です。
- 先端が硬く、中間が柔らかめ:これにより、インパクト時のエネルギー伝達が向上。
- しなりを感じつつ、飛距離を伸ばす設計。
- 方向性を保ちながらスピン量を抑える効果がある。
シャフトの選び方
ツアーAD IZに似たシャフト
ツアーAD IZに似た特性を持つシャフトとして、以下4点が挙げられます。
ツアーAD IZに似たシャフトを探している方におすすめなのが、同じグラファイトデザイン社の「ツアーAD XC」です。XCは、IZと同様に操作性を重視した設計ですが、やや硬めのフィーリングが特徴です。
また、三菱ケミカルの「ディアマナ」シリーズも、しっかりとした打感と操作性が求められるゴルファーに適したシャフトです。
「フジクラ スピーダー」も飛距離重視で、軽量設計のため、ヘッドスピードが遅めの人におすすめ。「ダイナミックゴールド」は剛性が高く、重量級のシャフトでハードヒッター向け。
タイトリストの相性
タイトリストのクラブとツアーAD IZの相性は非常に良いとされています。タイトリストのドライバーやアイアンにこのシャフトを組み合わせることで、飛距離とコントロール性能が向上します。
特に、ヘッドスピードが速めのゴルファーには、この組み合わせが最適です。
TSi3との相性が抜群:方向性と飛距離のバランスが取れている。
TSi2はやや優しめ:スイングにあまり力を入れない人でも扱いやすい。
フェアウェイウッドとの組み合わせ
ツアーAD IZは、フェアウェイウッドにも非常に適しています。フェアウェイウッド用に最適化された設計で、地面からのショットでも高弾道を実現し、距離感とコントロール性能を両立できます。
特にロングホールでのセカンドショットでは、飛距離と方向性の安定感が非常に役立ちます。
ツアーAD IZの評価と中古について
ツアーAD IZは、全体的に高い評価を受けているシャフトです。特に「操作性」と「飛距離の安定感」が高く評価されています。
スイングが安定しているゴルファーであれば、インパクト時のしなり戻りがしっかりしていて、飛距離とコントロール性能の両立が期待できます。また、方向性も良く、プロだけでなくアマチュアゴルファーからも支持されています。
特に評価されているポイントは次の通りです。
・安定した弾道:インパクト後もブレにくく、狙った方向に飛びやすい。
・打感の良さ:スイング時のフィードバックが強く、しっかりとした手応えがある。
・飛距離性能:スピン量が抑えられた設計のため、飛距離を伸ばしやすい。
使用プロ
特に、ツアープロの中でもヘッドスピードが速く、コントロール性を重視するプレーヤーに愛用されています。主な使用プロは以下の通りです。
- 松山英樹:彼は方向性を重視したショットが得意で、このシャフトを愛用しています。
- 石川遼:コントロールショットに優れ、特にツアーAD IZのフィーリングを評価しています。
中古の選び方
ツアーAD IZは、中古市場でも人気のシャフトです。高性能で耐久性があり、比較的長持ちするため、中古での購入も検討する価値があります。購入時には、シャフトの状態や振動数などを確認し、できるだけ使用感の少ないものを選ぶと良いでしょう。
価格帯:新品と比べて3割から5割安く手に入る。
中古でも性能が衰えにくい:シャフトは消耗しにくいため、状態の良い中古品を見つけやすい。
ツアーAD IZ 5Sと比較
ヘッドスピードの目安
「ツアーAD IZ 5S」の場合、ヘッドスピードは42~47m/s程度が推奨されます。5Sはシャフトの軽さと柔軟性が特徴で、中上級者が扱いやすいスペックです。
特に、やや速めのスイングを持つゴルファーがこのシャフトを使用すると、適度なしなりと飛距離のバランスが非常に良く、狙い通りのショットを安定して打てるでしょう。
5Sに最適なヘッドスピードは以下の通りです。
▶35~42m/sのヘッドスピードに対応
軽量でしなやかなため、スイングスピードが速くない方でも十分に活かせます。
▶女性ゴルファーやシニアゴルファーにも適している
振動数
ツアーAD IZ 5Sの振動数は、約250〜260cpm(サイクル・パー・ミニット)となっており、中間的な剛性が特徴です。この数値は、中上級者にとって扱いやすい範囲にあります。振動数が高すぎないため、過度に硬く感じることなく、シャフトのしなり感を楽しめます。
・振動数:軽量シャフト特有のしなやかさを備えている。
・ヘッドスピードが低めのプレーヤー向け
・振り抜きの良さと、疲れにくい設計が特徴。
ツアーad izが合う人の特徴!シャフト5sのヘッドスピードや振動数についても解説・まとめ
- ヘッドスピード40~48m/sのゴルファーに最適。
- 軽量シャフトでありながら安定感も兼ね備えている。
- 多くのプロゴルファーが愛用しており、評価が高い。
- 中古市場でも人気が高く、お得に手に入れることが可能。
- タイトリストとの相性が良く、特にドライバーやフェアウェイウッドで高評価。
- 剛性分布により、しなりと安定感のバランスが優れている。