TENSEI 1K Pro Orange RIP+が合う人は?

三菱ケミカルのTENSEI 1K Pro Orange RIP+(テンセイ ワンケー プロ オレンジ リップ プラス)は、手元寄りの重量配分で軽快な振り心地を目指したウッド用シャフトです。重いドライバーヘッドを振り切りたい方や、前作のOrangeを重く感じた方におすすめです。

持ち味は、先端のねじれを抑える工夫と、クラブを軽く感じながら振れるカウンターバランスの組み合わせ。力まず振り切れるシャフトを探している方に注目してほしいモデルです。

この記事では、RIP+ならではの設計、合う人・合わない人、50Sと60Sの選び分け、旧Orangeとの違いを紹介します。

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TENSEI 1K Pro Orange RIP+の特徴:先端の支えと軽い振り心地

主な特徴

  • 手元寄りに重さを配分するカウンターバランス設計で、ヘッドの重さが気になる方の振り抜きやすさを狙っています。
  • 先端にRIP+テクノロジーを採用し、重ねる素材を増やしすぎずにねじれを抑えています。
  • 旧TENSEI Pro Orange 1Kより同じ重量帯のSを軽くし、調子も元調子から中元調子へ変更しています。
  • 50・60・70・80の重量帯があり、50と60にはRも用意されています。

カウンターバランスは、ヘッドを軽く感じたい人のための工夫

カウンターバランスとは、シャフトの重心を手元寄りに置く重量配分のことです。クラブの総重量を保ちながら、振ったときのヘッドの重さを感じにくくする方向の設計になります。

大きなヘッドを使っていて、切り返しや振り抜きで重さが気になる方には、この特徴が魅力になります。反対に、ヘッドの重みを感じてタイミングを取る方には、その感覚が薄れる点が気になるところです。

「軽快に振れること」と「軽いクラブを持つこと」を分けると、選びやすくなりますね。今のクラブ自体が重くて疲れるなら、重量帯の選び直しも必要です。

RIP+は先端のねじれを抑える技術

RIP+は、先端の補強に使うカーボンの層の配置を工夫した技術です。斜め方向に繊維を配した層の一部を外側へ移し、薄い素材とボロン繊維を組み合わせて、先端の変形やねじれを抑えることを目指しています。

先端を重くしすぎずに補強することで、軽い振り心地と当たり際の安定感の両立を目指しています。

細かく織られたカーボン素材の1Kクロスも採用しています。素材名の多さより、手元の重量配分と先端の支えを一緒に調整している点に注目すると、商品の狙いが分かりやすいでしょう。

三菱ケミカル公式の製品情報と技術解説で設計を確認できます。

TENSEI 1K Pro Orange RIP+が合う人

  • 重いドライバーヘッドを、力まず最後まで振り切りたい人。
  • 旧TENSEI Pro Orange 1Kの重量が負担になり、軽量化した同系統を探している人。
  • シャフトの重さを残しながら、振ったときの重苦しさを減らしたい人。

重いドライバーヘッドを、力まず振り切りたい人

大型ヘッドの安心感は気に入っているのに、切り返しで重く感じて力が入る。そんな悩みに応える工夫が、RIP+のカウンターバランスです。手元寄りに重さを配分し、ヘッドを軽く感じながら振り抜けるようにしています。

公開試打には、ピンG440 MAXに50Sを装着した例があります。石井建嗣氏の試打記事では、飛距離面を評価する一方、ご本人はヘッドの位置を感じづらく、左右にばらついたと説明しています。

ヘッドを軽く感じながら振りたい方には魅力がありますが、ヘッドの重みでリズムを取る方は、かえって振りづらく感じることがあります。

旧TENSEI Pro Orange 1Kの重量が負担になった人

前作のOrangeが好きでも、ラウンド後半に重さが気になるなら、RIP+は見直す価値があります。公式仕様では、50Sが57gから53g、60Sが69gから64gになりました。

前作の60Sが少し重かった方には、5g軽くなったRIP+の60Sがおすすめです。60g台のシャフトではまだ負担に感じるなら、さらに軽い53gの50Sも選べます。

前作の重さや強い抵抗感がちょうどよかった方は、買い替えを急ぐ必要はありません。新しいほうが自分に合うかは、何を変えたいかで決まります。

シャフトの重さを残して、軽快に振りたい人

軽いシャフトだと物足りないけれど、クラブ全体が重く感じるのも困る。そうした方には、重量を残して振り心地を変える考え方が合っています。

プロとアマチュアの公開試打では、新宅理輝プロは60Sを少し物足りなく感じ、適度な重さがあって振り抜きやすい70Sを好んでいます。

70Sは公称74gです。普段から重いシャフトを使い、その重さでリズムを取りたい方に向いています。今のシャフトで疲れている方が、振り感の軽さだけを期待して70Sへ上げる選び方はおすすめしません。

TENSEI 1K Pro Orange RIP+が合わない人

  • ヘッドの重みや位置をはっきり感じることで、タイミングを取っている人。
  • すでにクラブの総重量が負担で、さらに重い重量帯へ替えようとしている人。
  • 今のクラブで球が低く、シャフト交換に高さとキャリーの補助を最優先で求めている人。

特に気をつけたいのは、低い球を「強い球」と考えて選ぶことです。池やバンカーを越えるティーショットでは、転がりより空中を進むキャリーが必要になります。高さが足りない方は、RIP+の先端の支えより、ロフトや打ち出しを確保しやすい仕様を先に見直したいですね。

左右に散る悩みがあっても、先端の補強だけで解決するとは限りません。ヘッドの重みを感じるほうが打ちやすい方は、使い慣れたシャフトを無理に替えなくてよいでしょう。

TENSEI 1K Pro Orange RIP+のスペックと50S・60Sの選び方

まず重さを選び、それから硬さを決める

軽さを重視する方は50、今の60g台の重さを保ちたい方は60を中心に考えると整理しやすくなります。S同士でも11g違うため、重さを変えることとフレックスを変えることを分けましょう。

仕様 公称重量・トルク 選ぶときの見方
50R 51g・4.9度 軽めの重量帯で、Rのしなりを使いたい方におすすめです。
50S 53g・4.8度 軽量化しながらSを使いたい方に向きます。
60R 62g・3.6度 60g台の重さを残し、Rで選べます。
60S 64g・3.6度 60g台の重さを保ちつつ、軽快に振りたい方に向きます。
70S 74g・3.0度 重さをリズムに使う、普段から重い仕様の方に向きます。
80S 84g・2.9度 普段から80g台を使い、その重さを保ちたい方に向きます。

数値は三菱ケミカルの現行国内公式仕様です。トルクは、力をかけたときのねじれ角の目安。曲げ方向の硬さを表すR・S・X・TXとは別に見ておきましょう。

50と60はR・S・X・TX、70と80はS・X・TXを展開し、全仕様が中元調子です。重量はシャフト単体の公称値で、カットして組み上げたクラブの重さとは異なります。

重さとしなり方の好みから、フレックスを選ぶ

同じヘッドスピードでも、好みの重さやしなり方は違います。RIP+はRからTXまでそろっているので、普段使っているシャフトの重さと、切り返しで感じる硬さを基準に選ぶとよいでしょう。

100切りを目指す方なら、ティーショットで芯を外しにくく、後半まで振れる重さを優先します。90切りを狙い、すでに好みの重量が決まっている方は、その重量を大きく崩さず振り抜きの感覚を整える選び方がおすすめです。

TENSEI 1K Pro Orange RIP+と旧Orangeの違い

「Orange」の文字だけで選ぶと、別世代やメーカー純正シャフトを取り違えやすくなります。今回の主役は、製品名にRIP+が付いたモデルです。

比較する点 TENSEI Pro Orange 1K TENSEI 1K Pro Orange RIP+
調子 元調子 中元調子
50Sの重量 57g 53g
60Sの重量 69g 64g
60Sのトルク 3.0度 3.6度
先端の設計 先端の剛性を高めた設計 RIP+による層配置の工夫を採用
引き継いだ特徴 カウンターバランス カウンターバランス

前作の国内公式仕様と比べると、RIP+は同じ重量帯・硬さでも軽くなっています。一方、60Sのトルクの公表値は大きくなっています。先端の補強技術を採用したことを、シャフト全体の公表トルクが前作より小さいことと混同しないようにしたいですね。

前作のカウンターバランスは好きでも、重さが気になっていた方には、軽くなったRIP+がおすすめです。

まとめ:振り切りたい人が、重さを選んで使うOrange

TENSEI 1K Pro Orange RIP+は、先端のねじれを抑えるRIP+テクノロジーと、手元寄りの重量配分を組み合わせた中元調子のシャフトです。旧Orangeより同じ重量帯のSが軽くなり、50から80まで仕様を選べます。

重いヘッドを軽快に振りたい方、前作の重さが負担だった方、シャフト重量を残しながら振り抜きを変えたい方におすすめします。軽量化なら50S、60g台を保つなら60Sというように、今の重さと変えたい感覚をつなげると選びやすくなります。

「硬いOrangeが欲しい」から一歩進んで、力まず振り切るためのOrangeとして選びたい一本です。

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