PRGR RS DUO ドライバーは、カーボンとチタンを重ねた「DUOフェース」を搭載する、2026年発売のドライバーシリーズです。標準モデルのRS、RS F、RS MAXの3モデルがあります。今のドライバーで球の高さは十分に出ていて、小ぶりなヘッドでストレートから軽いドローを打ちたい方には、標準モデルのRSが向いています。
大きなヘッドをまっすぐ動かすより、少し小ぶりなヘッドで球をつかまえたい。そんな好みに応える設計に、芯を外したときの初速低下を抑える工夫が加わっています。低い球が多い方は、まず10.5度を候補にし、標準RSとRS MAXを同じロフトで打ち比べてみましょう。
ここでは標準のRS ドライバーを中心に、DUOフェースの仕組み、合う人、RS F ドライバーやRS MAX ドライバーが向く人との違いを紹介します。純正シャフトの重さや、ロフトによる違いも見ていきましょう。
PRGR RS DUOシリーズの特徴:カーボンとチタンが働く4層フェース
PRGR RS DUOシリーズの主な特徴
- カーボン、特殊弾性接着剤、ナイロンメッシュ、チタンの4層で、ボールを受け止めてから弾く設計です。
- 標準のRS ドライバーは450cc。球をつかまえやすく、ヘッドを動かしやすいモデルです。芯を少し外したときの飛距離ロスにも配慮されています。
- RS F ドライバーは左へのミスを抑えたい方に、RS MAX ドライバーは曲がりや打点のばらつきが気になる方に向けたモデルです。
- ロフトとライ角を変えられるX(クロス)カートリッジを備え、購入後も弾道を調整できます。
しなやかな外側と、たわんで弾く内側
DUOフェースの外側は、CFRP(炭素繊維強化プラスチック)というカーボン素材。その内側に特殊弾性接着剤とナイロンメッシュを挟み、いちばん内側に薄いチタンフェースを置いています。
メーカーが狙ったのは、ボールの過度な変形を抑えながら受け止め、そのあとチタンを大きくたわませて弾くこと。硬い素材を重ねるだけでなく、接着する層の弾性や厚さのそろえ方まで工夫しているのが面白いところです。
チタンフェースは2024年モデルより平均で7%薄くしたと公表されています。メーカーはこの構造で、RSシリーズの中で最も広い高初速エリアを実現したと説明しています。芯に当たった一発だけでなく、少し打点がずれたショットにも目を向けた作りですね。
表面には細かな溝とブラスト処理も採用。雨などでフェースがぬれた際のスピンを安定させる狙いがあります。
標準モデルのRSドライバーが合う人
ここからは、今のドライバーで球の高さが十分に出ている方を中心に、標準のRS ドライバーとの相性を見ていきます。
- つかまりを補いつつ、自分でヘッドを返してドローを打ちたい人。
- 大型ヘッドが動かしにくく、小ぶりな形で振り抜きたい人。
- 球の高さは足りていて、打点が少しずれたときの飛距離ロスを減らしたい人。
つかまりを補いつつ、自分でヘッドを返してドローを打ちたい人
RS ドライバーは、メーカーがドロー弾道を打つためのモデルとして位置付けています。ヘッドを返しながら球をつかまえたい方に向いています。
公開試打でも、ターンのしやすさやドローの打ちやすさが評価されています。振り切っているのに球だけが右へ逃げる方には、このつかまりが魅力になるでしょう。反対に、普段から左へ引っかける方には、つかまりの強さが余分になることがあります。
大型ドライバーでヘッドを返しにくく感じていた方には、RS ドライバーの動かしやすさが魅力です。反対に、自分でヘッドを動かすより、クラブの助けで右へのミスを減らしたい方には、つかまりも評価されているRS MAX ドライバーが合いやすいでしょう。
大型ヘッドが動かしにくく、小ぶりな形で振り抜きたい人
RS ドライバーのヘッド体積は450ccで、460ccのRS MAX ドライバーより少し小ぶりです。大きさの安心感よりも、構えたときの引き締まった形や、自分でヘッドを動かす感覚を大切にしたい方に向いています。
公開試打には、シャープに振り抜けるという評価もあります。
ただし、小ぶりな見た目が好きでも、実際にはヘッドをあまり返さずまっすぐ運ぶほうが安定するなら、芯を外したときにも飛距離が落ちにくいRS MAX ドライバーがおすすめです。
球の高さは足りていて、打点がずれたときのロスを減らしたい人
RS ドライバーは、高初速エリアを広げるフェース設計と、操作しやすいヘッドを組み合わせています。打点が少しずれたときも飛距離を保ちたいけれど、球筋を自分で作る感覚もほしい方におすすめです。
公開試打ではスピン量が少ない傾向に加え、打ち出し角が低めだったという報告もあります。低い球でキャリーが伸びない方は、まず10.5度を候補にし、標準RSとRS MAXを同じロフトで打ち比べるのがおすすめです。
「ミスに強い」と「楽に高い球が出る」を分けると、RS ドライバーの得意なところが見えてきます。高さに困っていない方が、つかまりと打点への強さを求めるときに魅力を感じやすいモデルです。
標準RSよりもRS F・RS MAXが合う人
- フックや左への引っかけが多く、つかまりを抑えたい人には、フェード寄りのRS F ドライバーがおすすめです。
- 芯を外すことが多く、球の曲がりを抑えたい人には、ミスへの強さと直進性を重視したRS MAX ドライバーが向いています。
高さだけに悩んでいるなら、すぐに別モデルへ替えるより、まず10.5度で標準RSとRS MAXを打ち比べてみましょう。どちらも9度と10.5度があり、ロフトをそろえると自分に合う球の上がり方を比べやすくなります。
今のドライバーで高さも方向もそろっているなら、フェースの新しさだけを理由に買い替える必要はありません。右への弱い球、小ぶりな形への好み、打点ずれのロスなど、変えたい点がある方に向いた選択です。
RS ドライバーの試打評価:初速と、球の上がり方を分けて見る
まさのゴルフ雑記帳は、RS ドライバーの9度にVENTUS FOR PRGRのSを装着し、トラックマン4とタイトリストのPro V1xで試打しています。平均ヘッドスピード45.7m/sで、ボール初速67.7m/s、打ち出し角12.6度を記録しました。
この試打では初速の高さを評価する一方、低めの打ち出しがキャリーを伸ばしにくくしていたと報告しています。RS ドライバーは、弾きのよさを求める方に魅力がありつつ、高さが不足する方にはロフトの選び方が大切なモデルです。
GDOの西川みさと氏による試打でも、RS ドライバーは自分で球を上げて操作したい人向きという評価です。一方、西川氏自身はRS MAX ドライバーのほうが高さを確保しやすく、振り切りやすいと感じています。使ったのは10.5度、VENTUS FOR PRGRのSと練習場のレンジボールです。
西川みさと氏によるRS ドライバーとRS MAX ドライバーの比較
同じGDOでも、谷口拓也氏はRS ドライバーの小ぶりな形とヘッドの扱いやすさを評価。大型ヘッドに違和感があり、スクエアなインパクトでストレートから軽いドローを打ちたい人への相性に触れています。
球をつかまえたい気持ちに加え、「自分でヘッドを動かす感覚もほしい」という方には、RS ドライバーの持ち味がよく合います。
RS ドライバー・RS F ドライバー・RS MAX ドライバーの違い
RS DUOシリーズの3モデルは、DUOフェースが共通です。目指す球筋とヘッドの扱いやすさで比べると、次のような違いがあります。
| モデル | 設計と形状 | おすすめの人 |
|---|---|---|
| RS ドライバー | 450cc。ヘッドを動かしやすく、芯を外したときのロスも抑える設計 | ヘッドを返してつかまえたい人 |
| RS F ドライバー | 445cc。フェード寄りで、左ミスを抑える設計 | 左を怖がらずに振り抜きたい人 |
| RS MAX ドライバー | 460cc。シリーズの中でもミスに強く、まっすぐ飛ばしやすい設計 | 芯を外したときも、球の曲がりを抑えたい人 |
RS ドライバーは9度と10.5度、RS MAX ドライバーも9度と10.5度。RS F ドライバーは10度で、数量限定モデルです。
RS ドライバー:小ぶりなヘッドでドローを打ちたい方に
標準のRS ドライバーは450cc。ヘッドを返しながら球をつかまえ、ストレートから軽いドローを打ちたい方に向いています。
RS F ドライバー:左へのミスを抑えたい方に
まさのゴルフ雑記帳によるRS F ドライバーの試打では、標準のRS ドライバーより左への曲がりが小さく、低めの弾道でした。左を気にせずしっかり振りたい方には魅力ですが、高さやキャリーが不足している方には、球が低くなりすぎて、かえって飛距離を落とすこともあります。
RS MAX ドライバー:曲がりを抑えてまっすぐ飛ばしたい方に
まさのゴルフ雑記帳のRS MAX ドライバーの試打では、つかまりと安定性が評価されています。9度、VENTUS FOR PRGRのS、トラックマン4とPro V1xでの打ち出し角は12.1度。同じ試打者による標準RSの9度は12.6度でした。この結果ではRS MAXのほうが高く打ち出されたわけではなく、球の高さだけでモデルを決めるのは難しいところです。
右用/純正VENTUS FOR PRGR・Diamana™ FOR PRGR
打ち出し角は球が飛び出す角度、スピン量は球の回転数で、それぞれ別の数値です。一人の試打結果でどちらが高く上がるかを決めつけず、高さがほしい方は10.5度の標準RSとRS MAXを同じロフトで比べるとよいでしょう。
RS ドライバーの純正シャフトは、重さと振り心地に違いあり
標準のRS ドライバーには、VENTUS FOR PRGRとDiamana™ FOR PRGRの2種類が用意されています。
| 純正シャフト | 重さの設計値 | 向いている好み |
|---|---|---|
| VENTUS FOR PRGR | S:57g/SR:53g | 重さを感じながら、滑らかに振り抜きたい |
| Diamana™ FOR PRGR | S:50g/SR:46g/R:43g | 軽快さと、先端の動きによるつかまりがほしい |
同じSでも、標準RSのクラブ総重量はVENTUS FOR PRGR装着時の315gに対し、Diamana™ FOR PRGR装着時は307gです。この8gは、純正シャフトが異なる2仕様のクラブ全体の重さの差です。
メーカーはVENTUS FOR PRGRを、重量感がありながら癖のない剛性で振り抜けるシャフトと説明しています。重さはほしいけれど、しなりも感じながら振りたい方に向いています。
Diamana™ FOR PRGRは、先端の剛性を下げ、つかまりと軽快さを重視した設計です。今のドライバーを重く感じる方や、軽く振り抜きたい方におすすめです。
谷口拓也氏はVENTUS FOR PRGRについて、手元には適度なしっかり感がありつつ、中間から先端が極端に硬いわけではなく、タイミングを取りやすいと評価しています。重さを感じながら、しなりを使って振りたい方におすすめです。
RS ドライバーのロフトと調整機能
| 項目 | RS ドライバーの仕様 |
|---|---|
| ロフト | 9度/10.5度 |
| 長さ | 45.5インチ |
| ヘッド体積 | 450cc |
| 調整機能 | X(クロス)カートリッジでロフト・ライ角を変更可能 |
| メーカー希望小売価格 | 107,800円(税込) |
| 付属品 | オリジナルヘッドカバー。トルクレンチは別売り |
今のドライバーで低い球が多い方は、まず10.5度を候補にして、標準RSとRS MAXを同じロフトで打ち比べるのがおすすめです。すでに十分な高さがあり、弾道を抑えたい方には9度もあります。ロフトを減らすことより、キャリーを保てる高さを大切にしたいですね。
X(クロス)カートリッジは、ロフトと、地面に対するシャフトの角度であるライ角を変えて弾道を調整する機構です。ウェイトの変更ではクラブのバランスも調整できます。ドライバーの可変機構は4方向で、同時期のフェアウェイウッド・ユーティリティにある8方向の機構とは異なります。
まとめ:RS ドライバーは、つかまりと小ぶりなヘッドを求める方に
PRGR RS DUO ドライバーは、カーボンとチタンの4層フェースで高初速エリアを広げたシリーズです。標準のRS ドライバーは、そのフェースにドローを打ちやすい設計と450ccの引き締まった形を組み合わせています。
今のドライバーで球の高さが十分に出ていて、自分でヘッドを返しながらつかまえたい方、小ぶりな形で振り抜きたい方におすすめです。打点が少しずれたときのロスを抑える工夫も備えています。純正シャフトは、重さを感じながら振りたい方にはVENTUS FOR PRGR、軽く振り抜きたい方にはDiamana™ FOR PRGRがおすすめです。
小ぶりなヘッドを気持ちよく振って、軽いドローを打ちたい方には、標準RSがおすすめです。今の球が低く、キャリーが伸びない方は、10.5度の標準RSとRS MAXを同じロフトで打ち比べるところから始めてみてください。

