スリクソン ZXi RKT フェアウェイウッドは、ダンロップが飛距離と狙いやすさの両立を目指したフェアウェイウッドです。地面から使う一本なら18度の#5、ティーショットの距離も欲しいなら15度の#3がおすすめです。高さを優先する方には21度の#7が合います。
形のすっきりしたヘッドに、弾道と振り心地を調整できる仕組みを備えたのが魅力です。飛ばしたい場面と、グリーン近くまで運びたい場面を分けると、欲しい番手が見えてきます。
スリクソン ZXi RKT フェアウェイウッドの特徴は?素材と設計を解説
RKT FACEは、たわみと方向の安定を狙う設計
中心となるのがRKT FACE(ロケットフェース)です。フェースの厚み、フェース上部の曲面、ボディのたわみという3つの工夫を組み合わせています。
i-FLEXは、フェースの場所ごとに厚みを変える設計です。インパクト時の余分な振動を抑え、フェースが滑らかにたわむことを狙っています。REBOUND FRAME(リバウンドフレーム)は、たわみやすい部分と硬い部分を交互に配置したボディ構造で、フェースだけでなくボディのたわみも利用します。
VARIABLE ROLL DESIGN(バリアブルロールデザイン)は、フェース上部の向きとロフトを場所に応じて変える工夫です。上部に当たった際の強いフック回転や、スピンが減りすぎる現象を抑える狙いがあります。
芯に当たったときの速さに加え、少し上に当たったときの弾道も整えたい。そんな考え方のフェアウェイウッドですね。
#3+・#3と、#5・#7ではクラウン素材が違う
フェースは鍛造のHT1770M、ボディはマレージング鋼です。ドライバーと同じRKT FACEという名前でも、フェース素材までチタン製ではありません。
ヘッド上部のクラウンには、#3+・#3でカーボン複合材を使い、#5・#7ではマレージング鋼を使っています。全番手を同じ素材でそろえず、番手ごとに設計を変えているところが面白いですね。
新しいヘッドは、前作のクラウンの段差を整理した、すっきりと構えられる形状です。地面のボールに対してフェースを合わせやすい見た目を重視したい方にも、おすすめできます。
特徴をまとめると
- フェースとボディのたわみを組み合わせ、ボール初速を高める設計です。飛距離を求めつつ、オーソドックスな形で構えたい方に向いています。
- #3+・#3はカーボン複合クラウン、#5・#7はマレージング鋼クラウンです。番手を決める際は、ロフトと長さも一緒に見ると使い道がはっきりします。
- 調整式スリーブと交換式ウエイトを搭載しています。球筋の好みだけでなく、リシャフト後のヘッドの重さ感にも合わせられるのが利点です。
設計と素材は、ダンロップの公式製品情報とメーカーの技術説明で確認できます。
スリクソン ZXi RKT フェアウェイウッドは何番を選ぶ?
フェアウェイウッドは1モデルで、右用は#3+・#3・#5・#7の4番手です。まずは、バッグの中で任せたい仕事から選びましょう。
| 番手・ロフト | 長さ・ヘッド体積 | おすすめの使い方 |
|---|---|---|
| #3+・13.5度 | 43.25インチ・181cm³ | ティーショット中心で、低めのロフトを使いこなして距離を狙いたい方。特注対応です。 |
| #3・15度 | 43.25インチ・181cm³ | ドライバーの次の距離を任せたい方。狭いホールのティーショットも重視する使い方です。 |
| #5・18度 | 42.75インチ・154cm³ | フェアウェイから長い距離を運ぶ一本が欲しい方。#3で高さ不足に悩む方にもおすすめです。 |
| #7・21度 | 42.25インチ・142cm³ | 距離だけでなく高さを優先し、長いアイアンの代わりとなるウッドを入れたい方。 |
長さは60度法です。仕様は公式製品ページに基づき、使い方はロフト・長さを踏まえた当サイトのおすすめです。
地面からの成功率を上げたいなら#5
3番ウッドを入れていても、実際にはティーショット以外でほとんど使っていない方もいますよね。そうした方が地面から使う一本を買うなら、#5をおすすめします。
#3よりロフトが3度多く、長さも0.5インチ短いため、高さを確保しながらミートしやすい仕様を選べます。100切りを目指して、長い2打目を無理なく前へ運びたい方にも取り入れやすい番手です。
地面から球を浮かせたい方には、長い#3を頑張って使うより、ロフトのある#5を選ぶ方をおすすめします。今のウッドで欲しい高さが出ているなら、#3を残して距離を任せる組み方もよいでしょう。
ティーショット兼用なら#3、高さを足すなら#7
ドライバーを持ちたくない狭いホールでも使うなら、#3が向いています。ティーアップした球で距離を稼ぎ、平らでよいライのときは長い2打目にも使う、という役割です。
#3+は#3と同じ長さ・体積でロフトが13.5度になります。短いクラブになってミートを助けてくれるわけではないので、球が上がらない#3の代わりにはおすすめしません。
#5より高さを優先するなら#7です。90切りを目指して長い距離からグリーンを狙う際も、転がりを大きく使うクラブと、高さで運びたいクラブを分けておくと攻め方を決めやすくなります。
#5と#7を両方入れる場合は、手持ちのユーティリティと役割が重なることがあります。7Wと4Uの使い分けも、バッグを組む際の参考になります。
打ちやすさとつかまりの評判は?
#5は、地面からの拾いやすさを評価する声がある
公開試打では、#5のコンタクトのしやすさや、芝の上からの上がりやすさを評価する声があるようです。小ぶりですっきりした見た目と、打ったときの扱いやすさの両方を気に入る評価も見られます。
一方、#3の試打には、球が低めで前作との飛距離差をあまり感じなかったという評価もあります。地面からの打ちやすさを求めて買うなら、好意的な#5の評価をそのまま#3に当てはめず、#5を選ぶのがおすすめです。
つかまりを足したい人と、左を避けたい人では選び方が違う
#5には自然にドローを打ちやすいという評価がある一方で、つかまりはニュートラルに近いと感じる試打評価もあるようです。純正シャフトの違いや、打ち手の持ち球も含めて印象が分かれています。
右打ちの場合、右へ逃げる球を減らしたい方には、Diamana ZXi-II 50装着の#5を基本に、スリーブのL側も使って合わせる選び方をおすすめします。すでに左へのミスが気になる方は、まず標準位置で使う前提で選び、つかまりを抑えるR側の調整を考える方がよいでしょう。
前作に満足している方なら、飛距離だけで急いで買い替えるより、構えやすい形状や、交換式ウエイトで重さ感を合わせられる点を理由に選ぶのがおすすめです。
スリクソン ZXi RKT フェアウェイウッドの調整機構はどう使う?
スリーブはフェース角・ライ角・ロフト角を調整
QUICK TUNE SYSTEM(クイックチューンシステム)は、スリーブの12通りのポジションでフェース角・ライ角・ロフト角を調整する仕組みです。
右用では、メーカーの案内上、L側はつかまりと高さを加える方向、R側はつかまりと高さを抑える方向になります。右へ逃げる球を減らしたいならL側、左へのつかまりすぎを抑えたいならR側、という使い分けです。
ロフトだけを独立して動かす仕組みではないため、球の高さと左右の出方を一緒に整えたい方に役立ちます。左用は専用の調整図に沿って選びましょう。
ウエイトは「位置を動かす」機構ではない
ソールには標準10gのステンレス製ウエイトを搭載しています。ドライバーのように前後左右の別ポートへ移して球筋を変える構造ではなく、重さの異なる純正ウエイトへ交換する方式です。
メーカーが開発時に重視したのは、シャフトを替えたときにもクラブバランスを合わせやすくすること。今のシャフトは好きだけれど、ヘッドが軽く感じる、あるいは重く感じるという方にとって、調整できる余地があるのはうれしいところです。
球の高さやつかまりを合わせたいならスリーブ、ヘッドの重さ感を合わせたいならウエイト、と役割を分けると分かりやすいでしょう。
調整はラウンド前に行い、指定のDUNLOP共通トルクレンチと純正部品を使います。トルクレンチは別売りです。メーカーが共用を認めているのはゼクシオ 14 シリーズとスリクソン ZXi RKT シリーズ用なので、その他のモデル用レンチは使わないでください。詳しくは公式の調整方法・取扱説明をご覧ください。
純正シャフトは何を選ぶ?
軽めのクラブで振りやすさを優先するならDiamana ZXi-II 50、重さと中手元調子の感触を重視するならVENTUS TR ZXi-II 6がおすすめです。
| シャフト | Sの重量・調子 | #3のSのクラブ重量 |
|---|---|---|
| Diamana ZXi-II 50 | 47.5g・中調子 | 318g |
| VENTUS TR ZXi-II 6 | 57g・中手元調子 | 328g |
| VENTUS TR ZXi-II 5 | 53g・中手元調子 | 324g。特注対応です。 |
シャフト重量は#3の装着重量、クラブ重量はメーカー参考値です。公式のシャフト・仕様表を基にしています。
同じSでも、Diamana ZXi-II 50とVENTUS TR ZXi-II 6では#3のクラブ重量が10g違います。今のウッドを重く感じる方にはDiamana ZXi-II 50、ドライバーからの重さの流れを保ちたい方にはVENTUS TR ZXi-II 6をおすすめします。
VENTUS TR ZXi-II 5は、VENTUS TR ZXi-II 6より少し軽い中手元調子を選びたい方に合う仕様です。ただし、純正専用設計のシャフトなので、市販のVENTUS TRシリーズと同じ製品として購入しないようにしましょう。
コースではどんな場面に使える?
平らなフェアウェイでは、距離と高さを番手で分担
長いパー5の2打目を前へ運びたいなら#5、ティーショットから距離を稼ぎたいなら#3という組み合わせが分かりやすいですね。グリーン手前の池やバンカーを越える場面では、転がりを含む総距離より、空中で届くキャリーを基準に番手を選びます。
グリーン奥に余裕がない場面で、#3の強い球を無理に止めようとするより、高さを優先した#5や#7で手前から運ぶ攻め方がおすすめです。
深いラフや強い傾斜では、短いクラブへ持ち替える
ボールが浮いた浅いラフなら使う余地はありますが、芝に沈んでいる場面では距離を欲張らない方がよいでしょう。フェースに芝が入りやすく、平らなフェアウェイと同じ高さや距離を見込めないためです。
つま先下がりなど、構えたときにバランスを保ちにくい傾斜でも同じです。100切りを目指すなら前へ出すこと、90切りを目指すなら次を打ちやすい場所へ置くことを優先し、短いユーティリティやアイアンを選ぶ方がスコアをまとめやすくなります。
向かい風では「低ロフトなら安心」で選ばない
風が強いからと#3+を足すより、普段から使えている#3や#5で、届かせる場所を手前に置く方が組み立てやすいでしょう。低い球を打てても、キャリーが足りずに手前の障害物につかまっては困ります。
新しい番手を買うときも、向かい風での一発の飛距離だけでなく、よく回るコースで地面から使える回数を重視するのがおすすめです。
スリクソン ZXi RKT フェアウェイウッドが合う人・合わない人
合う人
- すっきりした形で構え、狙う方向にフェースを合わせたい方。前作から見直されたクラウンやネック周りの形状が魅力です。
- 地面からの使いやすさを重視し、#5や#7を中心にバッグを組みたい方。ロフトと長さを用途に合わせて選べます。
- 球筋だけでなく、リシャフト後のヘッドの重さ感も合わせたい方。スリーブと交換式ウエイトの両方を使えます。
合わない人
- #3で球が上がらず、さらにロフトの少ない#3+で解決したい方。同じ長さのままロフトが減るため、#5や#7の方をおすすめします。
- ウエイトを前後左右へ動かして球筋を変えたい方。スリクソン ZXi RKT フェアウェイウッドのウエイトは重量を交換する方式です。
- 前作のスリクソン ZXi フェアウェイウッドに満足し、飛距離だけを理由に買い替えたい方。公開試打には距離の差をあまり感じなかった評価もあり、今回の魅力は形状と調整のしやすさにもあります。
購入前は番手・左右・シャフトと納期を確認
右用は4番手、左用は#3・#5という違いがあります。#3+とVENTUS TR ZXi-II 5は特注対応です。同じ番手でも、フレックスなどによって受注生産になる仕様があります。
2026年10月26日の販売先確認では、Amazonに#3・右用SのVENTUS TR ZXi-II 6、楽天市場に番手・純正シャフトを選べる標準品、Yahoo!ショッピングにDiamana ZXi-II 50装着品を確認しました。取り寄せ品もあるため、使いたいラウンドが近い方は納期も含めて選びましょう。
地面から使う一本が欲しい方には、まず#5のDiamana ZXi-II 50をおすすめします。重めのウッドが好みならVENTUS TR ZXi-II 6、ティーショットの距離を優先するなら#3という選び方がよいでしょう。
まとめ:地面からは#5、ティーショット兼用なら#3
スリクソン ZXi RKT フェアウェイウッドは、RKT FACEによる初速と弾道の安定を狙う設計に、すっきりしたヘッド形状、スリーブと交換式ウエイトを備えています。
地面から打つ機会を増やしたい方には#5、ドライバーの次の距離も任せたい方には#3がおすすめです。高さを優先する方は#7を選ぶと、バッグの中での役割がはっきりします。
よく回るコースで使う場面が思い浮かぶ一本を選び、長い距離のショットを楽しみましょう。

